特定疾患医療費助成制度は訪問リハビリや訪問看護(リハビリ)でも助成が可能である

難病の訪問リハビリ・訪問看護の制度

皆様は特定疾患医療費助成制度という制度は御存知でしょうか?
特定疾患医療費助成制度とは…特定の疾患に限り、保険内の医療費を助成し、また医療費助成を通して患者の病状や治療状況を把握することで治療研究を推進するという、二つの目的を併せ持っている制度です。

現在は330の疾患が対象です。
多くみられる疾患では、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、筋ジストロフィー、成人スチル病などがあります。

対象のサービスの主な例は以下の通りです。
医師による診察、処方薬、訪問看護、訪問リハビリ‥…
実はここに介護保険下の訪問看護や訪問リハビリも含まれるのです。
実際、知らないケアマネージャーさんも多くいます。

しかし、上記の全てにおいて『医師がその疾患の為のもの』と判断した場合に限ります。
私の事業所ではサービス開始時に『訪問リハビリは○○(特定疾患名)の為のものですか?』と医師に紙面で確認をとっております。

では、どの程度助成されるのか?という点について説明をしていきます。

この制度を簡単に説明すると、上述したサービスにかかる料金の月の総額がその人その人ごとに設定された『負担上限月額』を超えた場合にその超えた額を助成してくれるという制度です。
負担上限月額は0~30,000円と様々です。0円は生活保護の方です。
私の経験上、5,000円、10,000円の方が多いです。
この額は所得等によって判定されます。

では例を挙げて分かり易く説明をしていきます。
負担上限月額が5,000円の人がいるとします。
その人のある月の病院の診察料が1,000円、薬代が3,000円、訪問看護が5,000円、訪問リハビリが5,000円だったとします。その際、14,000-5,000円=9,000円の9,000円が助成されるということです。
イメージがつきましたでしょうか?
これを月額管理票という紙で管理をしていき、どの医療機関でどの程度利用があったのかを分かるように管理していきます。

ここで、訪問リハビリの業務において日頃考える課題について一つ紹介したいと思います。
先ほどの説明した制度を利用すると実質0円の負担で訪問リハビリを受けられる可能性が多々あるということです。
例えば、パーキンソン病の方は服薬管理が非常に大切な治療であり、薬代だけで月額上限に達する場合が多いです。
また、慢性進行疾患であり、生活期の中でも生活安定期が長い疾患です。
確かに難病ではあり、理学療法士としても最大限に支援していきたい気持ちはあります。しかし、現在の訪問リハビリの方向性は『卒業』『効果的なリハビリ』『社会支援』『自立支援』に向いています。

『どうせ無料でしょ?事業所に利益もあるんでしょ?』とケアマネージャーに言われることがあります。
私は効果的な訪問リハビリを適宜適切な量・期間実施することが大切だと思っています。
『ダラダラリハビリ』という言葉が一番嫌いです。

この制度は非常に良い制度だと思います。
しかし、正しいケアマネジメント・リハマネジメントがあった上での介護保険サービスということを皆様に理解した上で一人の人を支援する為に何ができるのか?適切なサービスとは何か?を考えて頂きたいと思います。

適切なケアマネジメント・リハマネジメント…難しいですね。

特定疾患医療費助成制度を訪問リハの視点から分かり易く解説

特定疾患医療費助成制度の申請や更新が大変過ぎる!どうにかならないかなぁ…。

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