生活期の訪問リハビリの有効な回数と頻度

生活期の訪問リハビリの有効な回数と頻度

生活期という言葉も少しずつ医療・介護の世界に広がってきています。

しかし、生活期を分けて考えられている者はどのくらいいるでしょうか?

私は訪問リハビリを実施する上で、『生活期の中のどこにいるのか?』ということを常に考えています。

なぜならば、そこに訪問リハビリが有効か?有効ではないか?という答えがあるからです。

そもそも生活期とは、地域包括ケアの基本的な考えと介護保険第4条の考えから生まれていると言われており、在宅生活における様々な変化に対応しながら地域で予防から自立まで支援することで、対象者が自らの能力の維持向上に努める必要のある時期の概念とされています。

大まかな疾病発症の流れを説明しますと、ほとんどの方が以下のような流れとなっています。

生活期(予防)→発症→急性期→回復期→生活期

もう少し生活期を分けて説明します。

生活期(健康増進期)→生活期(機能低下期)→発症→急性期→回復期→生活混乱期→生活安定期→生活展開期→階段状低下期→終末期

というようになります。

私は常に『この利用者様は今何期なのか?』を考えてリハビリを行っています。

訪問リハビリ【生活混乱期】

まず、訪問リハビリが非常に有効だと考える生活期は、生活混乱期です。

いわゆる退院直後です。

退院直後は生活環境が変わり、ご家族様も混乱し、専門職と関わる時間が一気に減少する時期です。

毎日2時間程度セラピストのケアを受けている状態から一気に一人になり、病院という整った環境から家庭へ移り、ご家族様がはじめて介護をするという生活が始まるのです。

ご本人様・ご家族様共に『混乱』する。

当たり前だと思います。この時期に訪問して生活を整える人がいるということは非常に心強いと考えます。

この時期は週2~3回を実施することが有効だと思います。

この時期には短期集中リハビリテーション実施加算という加算があり全てのリハビリテーションの中で1番料金も高くなっております。

できるだけ早く、生活混乱期から生活期安定期に移行できるかが訪問セラピストの腕の見せ所ではないでしょうか?

また、自宅復帰後、混乱させないというアプローチが回復期のセラピストの使命なのではないでしょうか?

と私は考えております。

訪問リハビリ【階段状低下期】

つぎに階段状低下期です。

ここは加齢や出来事等により生活機能が低下し徐々に活動や参加が制約される時期です。

様々な変化に対応していかなければいけません。

また、精神的ケアや生活のリズムを再構築していかなければいけません。

この時期も週2~3回の訪問が必要だと思います。

訪問リハビリ【機能低下期】

つぎに発症前の機能低下期です。

ここも階段状低下期と同様に変化に対応し、発症しないように予防をしなければいけません。

非常に大切な時期だと思います。

ここまでが私の考える非常に大切な時期です。

では、他の時期についての私の意見を述べさせて頂きます。

訪問リハビリ【生活安定期】

まずは生活安定期です。

私は唯一、生活安定期だけは訪問リハビリは必要がない時期だと思っております。

この時期の人は非常に多くいます。

この時期に訪問リハビリを何となく続けていると依存にも繋がりかねません。(ダラダラリハビリとなってしまいます。)

卒業の目安と考えて良いと思います。

訪問リハビリ【生活展開期】

つぎに、生活展開期です。

生活展開期はセラピストの力量が試される時期だと思います。

生活期は安定期の延長線上です。

安定期を上手く展開できるか?ということです。

正直、勝手に展開していってくれる人もいます。

安定期と思い込まず、展開期であるのではないか?と考える必要があると思います。実際非常に難しいですが…。

訪問リハビリ【終末期】

つづいて、終末期です。

緩和ケアが必要な時期です。

私は本当の終末期であれば緩和ケアの為に訪問リハビリを実施しても良いと考えています。

長期化するのであれば卒業を考える必要もあるかもしれません。

訪問リハビリ【健康増進期】

最後に、健康増進期です。

予防や定期的なモニタリングという意味では非常に有効だと思います。

回数等は難しいですが、これからは予防の時代とも言われておりますので、もしかしたら、訪問リハビリが鍵を握っているかもしれませんね。

これからも正しい訪問リハビリテーションマネジメントができるように日々模索していきたいと思います。

正解はないと思います。難しいと思います。

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