訪問リハビリの40分間という短い時間での関わり方

訪問リハビリの提供時間は40分間

訪問リハビリの基本は40分間で提供することが多いです。

また、訪問リハビリは週1回~3回で提供されることが多いです。

制度上も週6回(20分間を1回とする)とされています。

しかも、40分間の内容は病院等のリハビリの内容とは異なります。

チャイムを鳴らし、挨拶をする。

感染予防の為に手洗いをする。

生活状況や全身状態の把握をし、

バイタルチェック(血圧測定・検温等)を行う。

…(訪問リハビリ)…

手洗いをし挨拶をして家を出る。

これを40分間という時間で実施します。

あっという間の時間です。

40分間は日常生活の一瞬にしか過ぎない

1日のうち40分間という時間は

1日1440分間である為

36分の1となります。

1週間のうち40分間という時間は

1週間10080分間である為

252分の1となります。

本当に僅かな時間しか関わっていないことになります。

マンツーマンで関われるというメリットもありますが、

実際に関わることのできる時間は他のサービスやステージと比較してかなり少ないことが実際です。

例えば、病院ですと、リハビリ以外の時間も見に行こうと思えば見に行けます。

通所リハビリも実際に関わる時間は僅かかもしれませんが、基本的に6~8時間・半日は施設にいることになります。

訪問リハビリ関わりは生活の中のほんの一瞬に過ぎません。

訪問リハビリの関わり方の工夫

一週間のうちの252分の1といういう時間で何ができるでしょうか?

実際には色々とできると思います。

しかし、訪問リハビリ独自の関わり方があります。

工夫をして関わらなければ全く意味がないと思います。

考え方を変えなくてはいけません。

例えば、

『一週間に1回の訪問リハビリで関節可動域訓練を実施する』

↓↓↓

家族に関節可動域訓練を指導する

関節可動域が維持できる生活スタイルを構築する

このようにアプローチ方法を変えていかなければいけません。

私は常に

「この関わりって意味があるのかぁ?」

「効果があるのかなぁ?」

考えています。

他のセラピストの同行訪問をする際も、

気になったら「意味あるの?」「効果あるの?」と聞きます。

非常に嫌なセラピストだと思います。(笑)

しかし、私たちは国の介護保険を受けてサービスを提供しています。

効果的な訪問リハビリをするという使命があります。

別の例を挙げてみます。

『立ち上がり練習を20回する』

私はすぐに「何の意味あるの?」と聞くと思います。

しっかりとした理由があるのであれば別です。

20回立ち上がりをできるひとであれば、

普段の生活の252分の251では相当の立ち上がりをしていると思います。

確かに20回立ち上がりをすれば結構疲れます。

でも、40分間でやる意味はないと思います。

しかし、理由があるのであれば実施しても良いと思います。

筋力訓練が目的であれば…それは意味がないことです。

意味はあるかもしれませんが、効果は少ないです。

訪問リハビリでは勿体ないと思います。

『自主練習を指導する』等に考え方を変えなくてはいけないです。

別の例を挙げてみます。

活動量を増加させるアプローチ方法についてです。

例えば、回復期病棟等では、歩行訓練として毎日歩行をしているセラピストいます。

訪問リハビリで同じようにやっていても効果が少ないです。

確かに訪問リハビリとして関わっている時間だけは活動量が増えると思います。

しかし、訪問リハビリで活動量を増加させる為に歩行訓練をしているのであれば、問題です。

訪問リハビリで運動をしても一週間という時間でみた場合、全然活動量は増加していません。

訪問リハビリでは違うアプローチ方法が必要です。

例えば

『散歩の習慣をつける』

『家庭での役割りの習慣をつける』

『安全に散歩できるように一つ低いレベルの歩行補助具を導入する』

『安全に移動できるような住環境を整備する』

『動きができような住環境を整備する』

このようにアプローチ方法をシフトしなくてはいけません。

まとめ

訪問リハビリは訪問リハビリ独自の関わり方があります。

意味のある関わりか常に自問自答してみましょう。

あれ?と思ったら仲間と症例検討です。

あとは自信をもってやるだけだと思います。

※大雑把なまとめですみません。

訪問リハビリで働くセラピストに絶対オススメの本6選

4 Comments

シマムラ

はじめてコメントさせていただきます、PT のシマムラと申します。

目標に応じて利用者さんへの指導、家族指導や環境整備を行う等の記載されている内容の大切さは理解できました。
また立ち上がり練習等の目的が曖昧な筋トレもお薦めできないとのことも理解はできました。

そこで質問があります。
杉浦先生はリハビリ時間中に具体的にどのような事を利用者さんに提供されているのでしょうか?

どうぞよろしくお願い致します。

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杉浦 良介

シマムラさん

ブログの閲覧&コメントありがとうございます。
また、私の書いた記事について共感を得て頂きありがとうございます。
先生なんてやめてください。(笑)
杉浦くんで…。笑
質問に対しての返答をさせて頂きます。
まず、提供内容に関しては、その人によって異なると考えています。
なので一概には言えません。
私は、何のために訪問リハビリを実施しているのか?
ケアプランのどんな位置づけで訪問リハビリを入れているのかが一番大切だと思います。
その為に、訪問リハビリの依頼があった際に、本当に訪問リハビリが必要なのか?
訪問リハビリの対象者なのか?
目標はあるのか?
目的は何なのか?
ということを明確にしています。
実際に依頼があってもお断りをすることもあります。
はじめのアセスメントで、利用者さんやご家族さんの希望に訪問リハビリセラピストとして役に立つのか?
双方の意見が一致して初めて提供をするという考えです。
目的や目標が明確になれば、自然と訪問リハビリ提供の内容は決まってくると思います。
ただ何となく訪問しているということは、訪問リハビリの目的や目標が明確でないから…と自分は考えています。
提供内容としましては、内容は問わず目標に対して効果があることをします。
自主練習指導、生活環境整備、生活状況の把握、意欲を向上させるためのアプローチ、動作確認、適応能力の確認、家族指導、サービスの紹介、小さな成功体験を積み重ねる…。
などです。
目的が大切だと思います。
私は徒手練習やマッサージはあまりやりませんが、目的があるのであれば良いと思います。
例えば、信頼関係と築く為のマッサージ・意欲を引き出すためのマッサージなどはありだと思います。
目標を具体的に立て、その目標達成に効果があることをしています。
答えになりましたでしょうか?
またご不明な点がありましたら、お気軽にお問合せ下さい。

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