訪問リハビリで雨の日に屋外歩行練習をやりますか?

訪問介護士の知り合いに

『雨の日に利用者さんと一緒に外を歩いて買い物に行ったんだけどね…』

と話されました。

皆様はこのことをどう思いますか?

私は、これこそが日常生活だと思います。

リハビリで、『雨の日に屋外歩行練習をやりますか?』

という質問に対し、何人の人が『YES』と答えるでしょうか?

私は、必要であれば『やるべき』だと思います。

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雨の日に外を歩くということ

雨の日は晴れた日とは環境が大きく異なります。

例えば、

①道路が濡れている

②ぬかるみがある

③傘をさしている。片手がふさがっている

④視野が悪い。暗い

⑤自動車の運転手にも気づかれ難い

などなどがあります。

様々な環境適応能力がなければ雨の日の屋外歩行は難しいと思います。

雨が降っているのにわざわざ外でリハビリをするには様々なリスクがあります。

決して利用者さんが嫌な思いをしてまで雨の中の歩行を勧める必要はないと思います。

私が伝えたいことは、雨の日に出掛ける必要がある人に対しては行うべきだと思います。

回復期病棟や通所リハビリ、訪問リハビリなどで雨の日にわざわざ外を歩いている人はいますか?

多分あまりいないと思います。

雨=屋内でリハビリ

雨=外に出てはいけない

というイメージがついていると思います。

雨=環境適応能力獲得のチャンス

と捉えてみるのも一つの考えではないでしょうか?

生活に則したリハビリテーションとは、その人に必要なことを行うということだと思います。

理学療法士と訪問介護士との視点の違い

今回、訪問介護士と話した中で、視点が違うなぁ。

ということを感じました。

その訪問介護士は、

認知症の方を買い物に連れていく時に、

『地域に自然に入れるようにするにはどうしたら良いか?』

独居の人を買い物に連れて行くことで

『毎週、同じ時間に買い物に行くことで地域の住民に存在を分かってもらう』

『道端でお会いする人と話をすることで地域との繋がりをもてるようにする』

などを考えているようです。

本当に素晴らしい考えだと思います。

我々理学療法士は、身体機能レベルのことに目を向けがちです。

例えば、同じように買い物に連れて行くとしても

①聴覚や視覚で車に注意をできているのか?

②横断歩道を渡る歩行速度は獲得できているのか?

③高次脳機能障害のある方が支払いや品物の選定時どのような仕草をしているのか?

④不整地や段差などの障害を乗り越えられるのか?乗り越える能力はあるのか?

⑤歩行後の全身状態の変化はどうか?

⑥長距離を歩くことで歩容の変化はないか?

⑦品物を棚から取る時のバランス能力はあるのか?

⑧品物を袋詰めする際の細かな動作はできているのか?

などを見ることが多いです。

それを訪問介護士に話したら、

『そんな視点で見てるんだね』と感心されました。

リハビリ専門職と訪問介護士

だけでなく、多職種と関わり、多職種の視点を理解するということは非常に勉強になります。

どちらが良く・どちらが悪い

のではなく、両方の良いところを掛け合わせることがより良いケアに繋がるのではないでしょうか?

他職種協働って非常に大切ですね。

訪問リハビリと訪問介護の連携についてはこの記事でも書いてありますので、是非見てみて下さい。

訪問リハビリと訪問介護との連携について考える!!

訪問リハビリと訪問介護は似てる!?

訪問リハビリと訪問介護の連携加算があり、リハビリテーションマネジメントに他職種への助言等が包括化されているということもありますが、私は訪問リハビリと訪問介護はどんどん連携を図るべきだと思います。

その理由は似ているからです。

リハビリテーションが機能だけでなく、

『活動』や『参加』に目を向けるようになりました。

特に訪問リハビリは実際の生活場面でのリハビリを提供することから、活動や参加に目を向けやすいステージのリハビリです。

『訪問介護士(ヘルパー)はお手伝いさん!!』

と勘違いされているリハビリ職も多いと思います。

これは決して違います。

介護福祉士を持った方も多く、我々リハビリ専門職ではない視点で

様々なことを考え、試みて、評価をしています。

我々リハビリ専門職より、しっかりと利用者さんのことを考えているかもしれません。

ただ、視点が違うだけです。

最近では竹内孝仁先生が提唱する『自立支援介護』などもあり、

考えていないリハビリ専門職より、はるかに介護福祉士の方がリハビリ専門職らしいと感じることも多くあります。

ただ、視点や学ぶ領域・資格が違うだけで、どちらの資格が偉い・どちらが優れているかは関係がないと思います。

全ては利用者さんの為になにができるのか?

ということだと思います。

自立支援についてはこの記事にもまとめてみましたので、興味のある方は見てみてください。

自立支援と重度化防止の取り組みについて訪問リハビリの視点で考える

話を戻しますが、訪問リハビリと訪問介護は似ています。

訪問介護とは?

訪問介護とは、在宅で生活する要介護者が、可能な限りその居宅においてその能力に応じ自立した日常生活が営めるよう、入浴、食事、排泄等の介助その他の日常生活にわたる援助を行うサービスです。

『自立した日常生活が営めるように』ということは生活期リハビリテーションそのものだと思います。

平成30年度介護報酬改定の地域包括ケアシステムの強化の為のひとつのキーワードに『自立支援』があります。

訪問リハビリテーションにおいても、卒業を目標に自立支援をしていく必要があり、方向性は同じです。

実際に実施している内容も似ていると感じます。

訪問リハビリでは、洗濯・調理・掃除・買い物・更衣・入浴・排泄などの日常生活に則した練習を積極的に行います。

視点や介入方法が違いますが、似ているケアだからこそ連携を図り、協働する必要があるのだと思います。

ケアマネージャーさんは是非、訪問リハビリと訪問介護の同時介入を試して頂きたいです。

きっとより良いケア・より良い生活が見えてくると思います。

訪問リハビリは短時間の関わりでも十分効果を発揮すると思います。

逆に短期間の介入が良いのです。

なぜ訪問リハビリの理学療法士は卒業や通所系サービスを勧めるのか?

訪問リハビリで雨の日に屋外歩行練習をやりますか?

『訪問リハビリで雨の日に屋外歩行をやりますか?』

本当におかしな質問ですよね。

こんな質問をする人はなかなかいないと思います。

リハビリにはアイデアや工夫、発想の転換が必要です。

『雨の日に普通は外を歩かない!』

そう決めつけるのは良くないと思います。

決めつけたり、思いこんだりすること。

それは目標達成への道を閉ざしているかもしれませんね。

この記事↓

訪問理学療法士として働いていて普段感じること

でも書きましたが、諦める前に様々な工夫をしましょう!

発想の転換やアイデアや工夫が目標達成への第一歩です!!

生活に直結したケアを違う視点で行っている訪問介護士さんを味方につけあらゆる情報収集をしていくことも良いかもしれませんね。

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