リハビリ

訪問リハビリと回復期のセラピストが視点が異なる本当の理由

病棟のリハビリと訪問リハビリの違いは一体何か?

実際、色々な違いがあると思います。

訪問リハビリで働いている人からすると、「訪問リハビリのセラピストとは気が合う!」といった経験をしたことはないでしょうか?

病院で働いでいるセラピストからすると、「訪問リハビリのセラピスト一体何言っているの?」などと思ったことはあるのではないでしょうか?

私は訪問リハビリは6年以上経験を積んだ後、病棟でのリハビリを経験を経験しました。

その経験から言えることは、ステージが違う訪問リハビリと病棟のリハビリでは考え方・視点そのものが違うということです。

他職種と言って良いほど、互いを理解することが難しい

病棟のセラピストと訪問セラピストはそんな関係の気がします。

 

病棟のセラピストと訪問リハビリのセラピストが仲が悪いというわけでも、どちらが偉い訳でも、どちらが特別な訳でもありません。

違いを理解できないくらい別々のステージであり、役割が異なるということを伝えたいだけです。

病棟と言いましても、急性期・回復期・医療療養・地域包括ケア…色々あります。

今回は実体験から説明できるように、私が働いたことのある回復期病棟を主に体験談を語っていこうと思います。

皆さんは回復期のリハビリと訪問リハビリ。

セラピストの視点が違う理由は何だと思いますか?

発症からの時期、施設の環境、関わる人の環境…色々な違いがあると思います。

私の経験を元に、訪問リハビリと回復期のセラピストの視点が異なる理由を解説していこうと思います。

病棟(回復期)のリハビリと訪問リハビリの時間の違い

回復期のリハビリと訪問リハビリの大きな違いはリハビリの提供時間の違いです。

回復期のリハビリは20分を1単位とし、訪問リハビリは20分を1回と数えます。

【解説】訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の回数制限

クライエントの立場で考えてみましょう。

回復期では1日最大9単位のリハビリを行います。

1日あたり最大9単位=180分

そして、それを毎日です。

週最大1260分となります。

訪問リハビリでは週最大6回です。

最大週6回=120分

週最大120分となります。

クライエントの立場を考えてみましょう

お分かりでしょうか?

クライエントの立場でリハビリを受ける時間を考えた場合、週単位で圧倒的な差が生まれます。

週1260分リハビリを受ける人と、週120分リハビリを受ける人のリハビリの内容が同じはずがないのです。

だから、自然とリハビリの提供内容が変わる。

そして、リハビリ職の考え・視点も変わるのだと私は解釈しております。

 

「セラピストが実施するリハビリの提供時間が長い短いから視点が異なるのではなく、クライエントがリハビリを受ける時間が違うから提供内容が変わるのだと私は解釈しています。

 

どんな時でもクライエントのことを第一に考えることが大切だと思います。

「回復期はリハビリをセラピストが長い時間提供できるから評価を時間をかけてする」

これは少し違うと思います。

訪問リハビリは、「週1回40分や週2回40分という時間の中で、どうしたらクライエントにより良い効果を提供することができるだろう?」と考えた場合に、クライエントがリハビリを受けられる僅かな時間に、例えば初回訪問で改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)などを用いて評価をすることは限りなく少ないのが現状です。

初回に限らず、私は、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)などはほぼとったことがありません。

 

週1回40分の訪問リハビリの場合、月に4回です。

「さて、今日はこの評価をしましょー!」

…….次週。

「さて、今日はこの評価をしましょー!」

…….. 次週

既に2週間が経過しています。

 

だから、訪問セラピストは自然と回復期とは違ったアプローチになるのではないかと私は解釈しております。

それは、クライエントがリハビリを受ける時間が限られているからです。

 

これは、制度上の問題もあります。

私が言いたいことは、「だから訪問セラピストの視点が素晴らしい!」とか、「回復期のセラピストが時間を贅沢に使っている!時間を無駄にしている!」とかそんな話ではありません。

クライエントのためにということを前提に、回復期や訪問リハビリはそれぞれのステージで何をすべきなのか?ということです。

それが各ステージのセラピストの役割だと私は考えております。

 

上述した内容です。

「回復期はリハビリをセラピストが長い時間提供できるから評価を時間をかけてする」

これではなく。

「回復期はクライエントが長い時間リハビリを受けられるから、評価にも時間をかけよう」

こういうことだと思います。

 

全てはクライエントのために。

違ったステージがあるのは、それぞれのステージでセラピストに果たすべき役割があるからです。

それをしっかりと解釈し、それぞれのステージでの専門性を発揮し、繋ぐリハビリをしていく必要があると思います。

全てはクライエントのために。

クライエントを主体に考え場合に、自然と各ステージのセラピストがそのステージで必要な視点を身につけていただけです。

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杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。