【徹底解説】訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)の違い

訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)で働いた経験がある理学療法士の杉浦良介です。

今回は実際の現場で働いたことのある理学療法士の視点で訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)の違いについて説明をしていきます。

私は通所リハビリで2年働き、その後、訪問看護で3年働き、訪問リハビリで4年目(平成30年5月現在)の理学療法士です。

訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)のサービスの違い

訪問リハビリテーションとは、医師の指示の下に、病院・診療所・介護老人保健施設から、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が、要介護・要支援者の居宅を訪問して行うサービスです。

一方、通所リハビリテーションとは、病院・診療所・介護老人保健施設に通い、医師・看護師・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の下で、維持期のリハビリテーションを行います。

大きな違いはこの通りです。

訪問リハビリ訪問するリハビリ
通所リハビリ通うリハビリ

名前の通りですね。

訪問リハビリと通所リハビリの料金

訪問リハビリは40分間で1回約600円くらいです。

要支援や要介護など若干料金は異なりますが、介護保険で自己負担が1割の場合は概ねこの程度と考えて良いと思います。

多分1番詳しい訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の料金解説

通所リハビリは、訪問リハビリとは異なり、要支援1・2、要介護1〜5で全て料金が異なります。

まず、要支援の方は月額料金となり、要介護の方は日毎の料金体系となっています。

通所リハビリは事業所や人・時間によって料金が全然違うのです。

従って細かい料金は説明することができませんので、大雑把に伝えます。

・要支援1の人は約1800円/月

・要支援2の人は約3700円/月

・要介護1で基本料金約660円/日

・要介護5で約1230円/日

【介護保険1割負担の場合】

あと、通所リハビリは、昼食600円とか、塗り絵やった場合50円とか、お風呂に入った場合50円とか色々あります。

月で発生するリハビリテーションマネジメント加算とか、とにかく色々な加算があるので詳しくは利用する通所リハビリにご確認ください。

ここでは大体のイメージをして頂くためにあえて簡単に説明をしています。

訪問リハビリと通所リハビリの内容

訪問リハビリと通所リハビリの内容は概ねこのようになっております。

  1. 廃用症候群の予防と改善
  2. 基本動作能力の維持・回復
  3. ADLの維持・回復
  4. IADLの維持・回復
  5. 対人・社会交流の維持・拡大
  6. 介護負担の軽減
  7. 福祉用具利用・住宅改修に関する助言

正直、同じと言ってしまえば同じです。

では何が違うのでしょうか?

メリットデメリットについて解説していきます。

訪問リハビリのメリット・デメリット

訪問リハビリも通所リハビリもそれぞれメリット・デメリットがあります。

訪問リハビリのメリット

1.マンツーマンでのリハビリができる

2.セラピストが関わる時間が長い

3.自宅にセラピストが来てくれる

4.自宅という環境でリハビリができる

5.セラピストによりリハビリだけの時間・料金設定である

6.必要に応じて家を飛び出してリハビリを受けることも可能

訪問リハビリのデメリット

1.リハビリの器具が少ない

2.専門職がリハビリ職員のみの環境

通所リハビリ(デイケア)のメリット・デメリット

 

通所リハビリ(デイケア)のメリット

1.送迎がある

2.家族の負担が軽減される

3.時間が長い

4.医師や看護師がいる

5.食事や更衣、入浴、トイレ動作など評価可能

6.食事も提供される

7.他利用者とコミュニケーションが取れる

通所リハビリ(デイケア)のデメリット

1.集団に馴染めない場合がある

2.車での移動が長く時間の融通効きにくい

3.セラピストが関わる時間が短い

4.通う体力・長時間座っている体力が必要

訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)の選び方

では、どっちを選べば良い?

という問題が生じますよね!!

訪問リハビリも通所リハビリも介護保険で行われているサービスです。

まず、大前提として

その人に必要なサービスであるか?

ということが条件となります。

訪問リハビリが利用できる人の条件

訪問リハビリテーションのサービスを利用できる人には条件があります。

まず、原則として

訪問リハビリは、通院困難な利用者が利用できるサービスです。

ということは、通うことができる人は訪問リハビリを利用できない=通所リハビリなどのサービスを利用する必要があるということです。

まず、これを基本として考えてください。

しかし、通えることができる人も訪問リハビリのサービスを利用できる場合があります。

それは、通院によるリハビリテーションのみでは、家屋内におけるADLの自立が困難である場合です。

詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

訪問リハビリと通所リハビリは併用ができるのか?

訪問リハビリと通所リハビリを経験した理学療法士が考える選び方

基本的には、上記したメリット・デメリットに合わせてその利用者に合ったサービスを選定することをオススメします。

訪問リハビリは原則、通院困難な利用者に提供するサービスですが、私は訪問リハビリと通所リハビリの併用を勧めます。

理由は、通所リハビリでは全てをフォローするのは実際難しいからです。

通所リハビリは理学療法士等が2〜3名で80名とか大人数の利用者さんのリハビリを行います。

リハビリ専門職や利用者数は事業所によって異なります。

もっと多い事業所もあるかもしれませんし、少ない事業所もあるかもしれません。

介護保険では書類が非常に多いです。

その人毎リハビリテーション計画書・リハビリテーション報告書、その他諸々の書類を作成する必要があります。

実際、結構大変です。

「通所リハビリでも家での様子を見れるんでしょ?」

→はい、見れます。

でも、正直、そんな時間はありません。(訪問する必要性もあります)

忙しい忙しいで片付けられる問題ではないとは思いますが、正直難しいのではないでしょうか?

と私は思います。

私は訪問リハビリでも通所リハビリでも働いたことがある理学療法士ですので、両方の立場が分かります。

「通所リハビリで見れない場合は訪問リハビリに頼れば良い」

そう思います。

正直、「自宅で行うリハビリ=訪問リハビリ」ってかなり有効です。

もし私が通所リハビリの理学療法士だったとします。

通所リハビリの場所で提供するリハビリにおいてもセラピストとしても大きなメリットがある場合があります。

しかし、同じ理学療法士が同じ利用者さんに関わったとしても、通所リハビリと訪問リハビリでは提供できる内容や効果が全く異なってきます。

場合によっては通所リハビリではなく、訪問リハビリでないと解決しない問題もあります。

通所リハビリのセラピストに限界があります。

と言いましても、全利用者に訪問リハビリと通所リハビリを併用させるということは間違っています。

そんな時、どう考えれば良いかの一つの例を紹介します。

こんな質問をしてみましょう。

「家で困っていることはありますか?」

「やりたいことはありますか?」

この質問から出た課題について、通所リハビリで解決できない場合は訪問リハビリを利用勧めます。

1〜3ヶ月間訪問リハビリのサービスとして短期間で関わるだけで劇的に生活が変わる場合もあります。

あとは通所リハビリは、理学療法士等が関わることだけがリハビリではなく、通うこと全てがリハビリって考えることも大切だと思います。

時間に合わせて起きる、通う準備をする、玄関まで移動する、車に乗る、座っている、トイレまで歩く、入浴をする、着替える、運動をする、他の利用者さんと話す、ご飯を食べる…。

すごいたくさんリハビリになっています。

通所リハビリと訪問リハビリそれぞれメリットデメリットがあり、その人に合ったサービスを選ぶ必要があります。

必要な時に必要なだけ。

適宜適切なサービス選定ができると良いですね。

その中でも、特に私は病院退院後の訪問リハビリと通所リハビリの併用連携をオススメします。

詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

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