リハビリ

平成30年度介護報酬改定【訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)】

追記】平成30年4月8日

平成30年度介護報酬が改定されました。

今回は医療介護障害のトリプル改定です。

全てのサービスを把握する必要があります。

しかし、膨大な量ですよね。

その為にも、他サービスに関わる方々にも訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)について理解していただく為に、訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の概要を分かり易く説明していきます。

訪問リハビリサービスに関わる方々は訪問リハビリと訪問看護からのリハビリの両方を理解しましょう。

そして、訪問リハビリサービスに関わらない方々は訪問リハビリとはどんな介護報酬改定があったのかを大体理解していただければと思います。

訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の改定内容

まずは改定内容を説明していきます。

今回の改定内容は以下の通りとなっています。

訪問リハビリテーション

  1. 医師の指示の明確化等
  2. リハビリテーション会議への参加方法の見直し等
  3. リハビリテーション計画書等のデータ提出等に対する評価
  4. 介護予防訪問リハビリテーションにおけるリハビリテーションマネジメント加算の創設
  5. 社会参加支援加算の要件の明確化等
  6. 介護予防訪問リハビリテーションにおける事業所評価加算の創設
  7. 訪問リハビリテーションにおける専任の常勤医師の配置の必須化
  8. 基本報酬の見直し
  9. 医療と介護におけるリハビリテーション計画の様式の見直し等
  10. 離島や中山間地等の要支援・要介護者に対する訪問リハビリテーションの提供
  11. 同一建物等居住者にサービスを提供する場合の報酬
  12. 介護医療院が提供する訪問リハビリテーション
  13. その他

訪問看護(全体)

  1. 在宅における中重度の要介護者の療養生活に伴う医療ニーズへの対応の強化
  2. ターミナルケアの充実
  3. 複数名による訪問看護に係る加算の実施者の見直し
  4. 訪問看護ステーションにおける理学療法士等による訪問の見直し
  5. 報酬体系の見直し
  6. 同一建物等居住者にサービス提供する場合の報酬
  7. その他

訪問リハビリテーションと訪問看護(リハビリ)の改定要点

上記の内容は厚労省のHPを見ていただければ分かります。

では、何が重要なのか?

ポイントを押さえていきましょう!

訪問リハビリテーション

  • 基本報酬が少し下がる
  • リハマネⅠ〜Ⅱ→Ⅰ〜Ⅳ
  • 専任の常勤医師の配置の必須化
  • 事業所の医師の診療が必要
  • 事業所の医師が診療しない場合は減算
  • 介護予防にもリハマネ加算が新設
  • 社会参加支援加算の要件の明確化
  • 予防の事業所評価加算の創設
  • 離島や中山間地等への訪問は加算
  • 同一建物等居住者への訪問の減算内容の変更
  • 介護医療院が提供する訪問リハビリが開始
  • 計画書においても医療介護連携が行われ、退院直後の訪問リハビリが可能となる

訪問看護(リハビリ)

  • 基本報酬が少し下がる
  • 予防介護の基本報酬はもう少し下がる
  • 理学療法士等の訪問は訪問看護師の代わりという位置付け
  • 計画書及び報告書について、看護職員と理学療法士等が連携し作成
  • 同一建物等居住者への訪問の減算内容の変更
  • 訪問看護の利用開始時や利用者の状態の変化等に合わせた定期的な看護職員による訪問
  • 看護職員の代わりにさせる訪問であること等を利用者等に説明し、同意を得ること

赤字のところが大切なところのような気がします。

では、もう少し具体的な内容を説明していきます。

平成30年度介護報酬改定における訪問リハビリテーションの改定内容

基本報酬が下がる

訪問リハビリテーションの基本報酬が20分1回あたり302単位から290単位に変更されます。

さらに事業所の医師の診療を行えない場合は、1回(20分間)あたり20単位が減算されて、270単位です。

1回40分間で訪問リハビリテーションのサービスを行なっている場合は、基本報酬だけで考えた場合は、約200円の減算となり、事業所の医師の診療が行えない場合はさらに約400円の減算となります。

リハマネ加算Ⅰ〜Ⅳが新設

要介護の訪問リハビリテーションは、リハマネⅠ・ⅡからリハマネⅠ〜Ⅳに変更されます。

料金の変更は下記の表の通りです。

現行のリハマネⅠの60単位は230単位に変更なります。

要件は医師からの明確な指示が追加されています。

現行のリハマネⅡはリハマネⅢと同等と解釈すると分かり易いと思います。

これからのリハマネ加算Ⅱは計画書を医師ではなくセラピストから説明される場合です。

リハマネⅣはVISITを活用し、データを提出することで3ヶ月に1回算定することができます。

社会参加支援加算の算定要件が明確化

今まで「どうしたら良い?」と思っていた疑問が解決されますね。

介護予防認知症対応型通所介護、介護予防小規模多機能型居宅介護、介護予防通所リハビリテーション、就労に至った場合も社会参加の要件に追加されています。

常勤医師の配置・二重診療

これが平成30年度介護報酬改定において訪問リハビリのサービスでは一番重要な点ですね。

しっかりと解釈して事業所運営を行う必要があります。

そこで重要なのがこのポイントです。

二重診療問題は実地指導では必ず見られます。

しっかりと対策をする必要があります。

この記事で訪問リハビリの二重診療問題についてどこよりも詳しく解説しています。

介護予防(要支援)に事業所評価加算が新設

介護予防にもリハマネ加算が新設されます。

今までは要介護の訪問リハビリテーションにのみあった加算が介護予防の訪問リハビリテーションでも創設されました。

 

算定要件は、①事業所の医師からの明確な指示、②おおむね3ヶ月に1回のリハビリ計画書の更新、③リハ職がケアマネを通じて日常生活上の留意点、介護の工夫等の情報を伝達することです。

通知内容としましては、「3ヶ月以上の継続利用が必要と判断する場合にはリハビリ計画書に継続が必要な理由、その他の指定介護予防サービスへの移行の見通しを記載する」ということが記載されています。

介護予防にリハビリテーションマネジメント加算が創設されたことを機に介護予防に事業所評価加算が新設されます。

事業所評価加算は月120単位です。

事業所評価加算は平成30年介護報酬改定から算定可能です。

事業所評価加算は平成30年度は特例措置があります。

平成31年度からの事業所評価加算の条件はこのようになっています。

算定基準は、①リハマネ加算を届け出ていること、②利用実人数が10名以上、③利用実人数の60%以上にリハマネ加算を算定していること、④下記の表の数式を満たすことです。

リハビリ会議への医師の参加についてはテレビ電話等を活用しても可能

今まで医師の参加が困難という理由でリハマネⅡを算定する事業所が少なかったというデータが出ました。

今回はそれを受け、リハビリ会議への参加がテレビ電話での参加も可能となりました。

自宅で会議をし、テレビ電話で医師が参加する?とかを行うことにより、リハマネ加算Ⅱ〜Ⅳを算定する事業所が増えるのでしょうか?

少し疑問点はありますが(笑)期待しましょう(笑)

計画書においても医療⇄介護連携

円滑に医療介護連携が行われるようにリハビリテーション計画書の書式も変更していく必要があります。

目的は、医療保険の疾患別リハビリを受けている患者の介護保険のリハビリへの円滑な移行を推進することです。

方法や活用方法に関しては下記の表をご参照ください。

離島や中山間地域等への訪問に加算

地域によっては加算されます。

必要な場所に訪問リハビリが普及されると良いですね。

特別地域訪問リハビリテーション加算について

中山間地域等における小規模事業所加算について

同一建物等居住者へのサービスに対する減算

同じ建物へ効率良く訪問リハビリを行うことによる減算内容が変項されています。

あまりダメージはないでしょう。

また、平成30年4月より限度額管理の対象外となりますので注意が必要です。

介護医療院でも訪問リハビリの算定が可能

介護医療院が平成30年度介護報酬改定においてできたため、介護医療院でも訪問リハビリの算定が可能となります。

訪問リハビリの介護報酬改定・診療報酬改定のまとめ【料金表】

訪問リハビリテーションの介護報酬改定と在宅患者訪問リハビリテーションの診療報酬改定の料金表のまとめです。

平成30年度介護報酬改定における訪問看護(リハビリ)の改定内容

基本報酬が下がる

基本報酬が20分302単位→296単位に下がります。

予防(要支援)は基本報酬が20分302単位→286単位に下がります。

訪問看護によるリハビリのあり方の変更

  • 計画書及び報告書について、看護職員と理学療法士等が連携し作成
  • 訪問看護の利用開始時や利用者の状態の変化等に合わせた定期的な看護職員による訪問
  • 看護職員の代わりにさせる訪問であること等を利用者等に説明し、同意を得ること

同一建物等居住者へのサービスに対する減算

これは訪問リハビリや訪問介護と同様にサービスに対する減算が行われます。

訪問リハビリと訪問看護の平成30年度介護報酬改定・診療報酬改定の私見

今回の介護報酬改定及び診療報酬改定においては訪問リハビリテーションと訪問看護からの訪問リハビリが少し明確化されたように感じています。

大きなポイントとしてはこのようにまとめられると思います。

  1. 訪問リハビリは医師と訪問看護は看護師との連携
  2. 訪問リハビリは退院早期と介護予防
  3. 訪問看護は中重度者

これが国が求めていることだと私は解釈しております。

訪問リハビリと訪問看護の両方の制度を理解することが利用者へ、さらに国への還元となるのではないかと思います。

その他の平成30年度トリプル改定において重要な点

生活機能向上連携加算への協働

今回の改定で生活機能向上連携加算が拡充されます。

この加算にどうリハビリ職が関わるのかが地域包括ケアシステム構築の鍵を握りますね。

最後に

平成30年度介護報酬改定における訪問リハビリテーションと、訪問看護からのリハビリについてまとめました。

これは国が定めた制度です。

制度に沿って、事業所として・セラピストとしてどう応えていくかが重要です。

しっかりと理解して柔軟に対応していく必要がありますね。

興味のある方はこの記事もご覧ください。

制度に関しては色々な悩みもあると思います。

私は全国の訪問セラピストが集うコミュニティ「リハビリコネクト」を運営しています。

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通所リハビリの平成30年度介護報酬改定についてもまとめました!

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ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。