訪問リハビリ・訪問看護の様々な併用問題に対する解説

『○○と△△は併用が可能か?』という問題は日頃の業務上、ケアマネージャーなどからも良く聞かれ、調べる方も多いと思います。

そのような皆様の為に訪問リハビリと訪問看護の併用問題について解説します。

訪問リハビリと訪問看護の併用問題

概ね問題となるのは以下の項目だと思います。

  1. 訪問リハビリと訪問看護(看護師)の併用
  2. 訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の併用
  3. 訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)と通所系サービスの併用
  4. 訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)と小規模多機能型居宅介護の併用
  5. 複数の訪問リハビリ事業所の併用
  6. 複数の訪問看護ステーション(リハビリ)の併用
  7. 訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)と外来リハビリの併用
  8. 訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)とグループホームの併用
順番に解説していきます。

①訪問リハビリと訪問看護(看護師)の併用

結論:併用可能です。

訪問リハビリと訪問看護(看護師)は別のサービスです。

居宅サービス計画書(ケアプラン)に位置づけられていれば可能です。

また、医療の訪問看護(看護師)と訪問リハビリとの併用も可能です。

②訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の併用

結論:制度上は併用可能です。

訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)はサービスの種類が異なります。

しかし、実際内容はほとんど一緒です。

訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)は原則、週6回まで(120分間)という制限があります。その為、併用すると240分間可能?というよく分からないことが起きます。

制度上可能ですが、医師が指示し、居宅サービス計画書(ケアプラン)に位置づけられているということが大切です。

私はこのような併用は一度も見たことがありません。

③訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)と通所系サービスの併用

結論:制度上は併用可能です。

これに関しては別の記事がありますので、そちらを参照してください。

④訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)と小規模多機能型居宅介護の併用

結論:制度上は併用可能です。

小規模多機能型居宅介護とは通所介護(デイサービス)や訪問介護、短期入所(ショートステイ)が一体化したサービスです。

併用は可能ですが、サービスの時間が重ならないことが条件です。

したがって、短期入所(ショートステイ)中の訪問リハビリは不可能となります。

では、短期入所する日、または短期入所から帰った日はサービスの利用は可能なのか?という問題も生まれてくると思います。

Q:短期入所生活介護(特別養護老人ホーム)、短期入所療養介護(介護老人保健施設)、医療機関の入所・入院日、退所・退院日に訪問看護は算定できますか?

A:介護保険では入所・入院日は算定できます。短期入所生活介護の場合は、退所日の算定もできます。短期入所療養介護および医療機関からの退所・退院の場合は特別管理加算を算定している利用者のみ算定可能です。医療保険では退所・退院日は基本療養費を算定できないので、基準告示第2の7に規定する状態等にある利用者については退院日に訪問した場合、初日の訪問日に退院支援指導加算を算定します。医療保険でも入所・入院日は算定できます。

参考資料(オススメです)

 

⑤複数の訪問リハビリ事業所の併用

結論:制度上は併用可能です。

主治医の指示があり、尚且つ、利用中の事業所の都合で他の事業所に依頼せざるを得ないのであれば、複数の事業所の併用は可能です。

⑥複数の訪問看護ステーション(リハビリ)の併用

結論:制度上は併用可能です。

2つだけではなく、状況に応じて3つの事業所を利用することもできます。

例えば、ST(言語聴覚士)がいない事業所等だと可能性はあると思います。

同じ主治医からの指示書が各事業所必要なります。

また、連携も必ずしなければいけません。

⑦訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)と外来リハビリの併用

結論:訪問リハビリは原則禁止、訪問看護(リハビリ)は制度上は併用可能

訪問リハビリ

リハビリテ-ションにおける医療保険と介護保険の併用の原則禁止です。

ただし、リハビリの対象となる診断名が違えば併用禁止事項には抵触しませんが医師の明確な指示が必要です。

また、退院後1ヶ月間に限れば医療保険と介護保険の併用は可能です。

訪問看護(リハビリ)

訪問看護のリハビリ(Ⅰ5)は算定上、訪問看護になります。

以下、参照

厚労省19.6.1事務連絡(保険局医療課)疑義解釈資料の送付について(その8)
Q介護保険における通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、介護予防訪問リハビリテーション又は介護予防通所リハビリテーション以外の介護サービスを受けている者であれば、疾患別リハビリテーション料又は疾患別リハビリテーション医学管理料を算定できると考えてよいか。
(例)通所介護の「個別機能訓練加算」、訪問看護ステーションにおいて看護職員に代わり理学療法士又は作業療法士が行う訪問看護等
Aそのとおり

⑧訪問リハビリ・訪問看護(リハビリ)とグループホームの併用

結論:訪問リハビリとグループホームは併用不可能です。

詳しくはこちらの記事をお読みください。

5 Comments

酒井

お世話になります。
突然のご連絡申し訳ございません。

「②訪問リハビリと訪問看護(リハビリ)の併用」について
教えて頂きたくコメントさせて頂きました。

制度上は併用可能とのことですが、ソースを教えて頂けませんでしょうか。
家族が訪問看護ステーションからのリハビリを受けているのですが、
週に120分を超える部分は自費になると聞き、困っております。

もし、併用が可能であれば、訪問看護ステーションから120分、
120分を超える部分は、訪問リハビリから来てもらえないものか、
勝手ながら考えております。
突然のご連絡につき、たいへん失礼致します

酒井

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WOLF

コメント&閲覧ありがとうございます。
返答が非常に遅くなり大変申し訳ございません。

制度上は『訪問リハビリテーション』と『訪問看護』というサービスの種類が異なるものだからです。
おっしゃるように制度上は訪問看護ステーションの120分を超える場合は訪問リハビリテーションで来てもらうことは可能です。
しかし、実際は難しいと思います。
理由は、生活期(慢性期)のリハビリは卒業の方向で動いているからです。
必要な時に必要な量をという考えなのです。
利用者さんのご家族様の立場からしたら、『できるだけたくさんやって欲しい』というお考えだと思います。
それは我々理学療法士も一緒です。
できれば全員にたくさんのリハビリをしてあげたいと思っています。
しかし、超高齢者社会、介護保険制度の存続、専門職や事業所の方針などがそれを妨げます。
一つアドバイスをするのであれば、状況を説明し、リハビリをしてくれる事業所さんを探す事だと思います。
制度上は可能でも、やってくれる事業所さんやリハビリ専門職がいなければサービスは受けられませんので。
ご不明な点、相談や質問はお気軽にお問合せ下さい。
全力で回答させて頂きます。
状況が分からないまま回答していますので、もし不快にさせてしまったら大変申し訳ございません。

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