患者さんの気持ちを一番上手に聞き出せるのは誰か?

患者さんに関わらず、

『素直な気持ちを伝えることができる相手』

というのは人それぞれ異なると思います。

 

この人には言えるけど、この人には言えない。

この事は、この人にしか言えない。

誰にも言えない。

 

誰にでもあると思います。

 

先日、多職種グループワークをした時に、

訪問美容師さんからこんな話を聞きました。

『医師にも看護師にもヘルパーにも言えない本当の気持ちを私たちには話してくれる』

 

もしかしたら、この患者さんの場合、このような感じなのかもしれません。

この『話しにくいランキング』は人それぞれ違うと思います。

医師が一番話しやすい人もいれば、

逆にケアマネージャーさんには話せない人もいるかと思います。

 

私は、訪問美容師さんのこの話を聞いた時、

『確かに!!』

と思いました。

訪問リハビリの時に患者さんから医師の愚痴をよく聞くし(笑)

違うことを話す。

確かに、敷居が高い医師に言いにくいこともきっとある。

と思いました。

職種が医師だからということだけでなく、

医師とは診察という場で世間話をする時間もほとんどありませんし、

とにかく接する時間も少ないのが現状です。

理学療法士である私自身も医師と話す事には抵抗があります。

 

だから、世間一般的に

『話をしっかりと聞いてくれる医師は良い先生』

と言われているのかもしれませんね。

 

私は訪問リハビリを行う理学療法士ですので、

患者さんからなるべく多くの情報を聞き出す努力をしています。

それは目標設定やリハビリ内容等に役に立てられるからです。

私は『自分は話しやすいから、何でも話してくれている』

と、勘違いをしていたかもしれません。

もしかしたら、私にだけ話してくれていた事もあったかもしれません。

しかし、正直、話したことが素直な気持ちなのかも分かりませんし、

もしかしたら違うことを色々な人に言っているかもしれません。

本当のことは本人にしか分かりませんので…。

話を戻しますが、

『患者さんの気持ちを一番上手に聞き出せる』

という能力はとても大切なことだと思います。

‟どの職種が一番話しやすい”とは一概には言えないと思います。

ルックス、性別、話し方、年齢、職種、関わる時間…。

様々なポイントをみて、患者さんは話す内容と話す相手を決めているのだと思います。

確かに上述したように、訪問美容師さんは話しやすい存在だと思います。

平均的に美容師さんのコミュニケーションスキルは非常に優れているとも思います。

訪問して頂き、髪を切りながら一対一で話すという事は本当に心地よい環境だと思います。

是非、訪問リハビリと合わせて、訪問美容師さんもご利用ください。

 

今回、この話を聞いて私が一番に感じたことは。

今までは、

『連携=医療介護関係者』

と思っていたところも少しありました。

しかし、その人を支えているのは医療介護関係者だけでなく、医療介護関係者以外の方たち、家族・友人・知人・地域の人・NPO法人・ボランティアなどのインフォーマル全ての方たちです。

プライバシーの問題もありますので、全てを伝えるということは難しいですが、その人に関わる人たちで

『共有すべき点は共有するということが本当に必要なことなのではないか?』

と感じるようになりました。

例えば、普段は強がっている末期がんの患者さんが唯一許せる相手に弱音や本音を吐いたときに、その内容を上手にシェアをして、良いサービスに繋げるか?

などです。

これは本当に大切なことだと思います。

これこそ連携だと思います。

 

また、このような連携をスムーズに行い易くする為の一番良い方法は、

『顔のみえる関係づくり』

だと思います。

私の地域では、率先して地域の中心になって動いてくれる方がいるので、事業所・行政・地域の方などが集まる会が定期的に開催されています。

地域の交流の場や勉強会、研修、イベント等は大小あるとは思いますが、そのような場はどの地域でも開催されていると思います。

私は最近ようやく地域の活動にも色々と顔を出すようになりました。

そのような場に顔を出すと、医療介護関係者だけでなく、様々な人とつながりを持つことができます。

そのつながりが自身にとっての視野の拡大にも繋がります。

皆様個々に意見や知識が異なり大変良い話が聞けます。

また、医療介護関係者と顔の見える関係が構築することで非常に仕事が楽しく、やり易くなります。

それが多職種連携にも繋がるのではないかと思います。

連携をスムーズに行い易くする為の『顔のみえる関係づくり』

ぜひ実践してみて下さい。

 

本題に戻ります。

『患者さんの気持ちを一番上手に聞き出せるのは誰か?』

正直、誰かは分かりません。

しかし、患者さんの気持ちを理解する方法はたくさんあると思います。

その人を囲む全ての人との連携を目指してみてはいかがでしょうか?

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