訪問リハビリ5年の理学療法士が語る福祉用具に関する10のメッセージ

福祉用具の知識

福祉用具はリハビリ専門職にとっては非常に心強い味方です。

私は通所リハビリ→訪問看護ステーション→訪問リハビリと経験をしてきました。
自らの在宅リハビリの経験を非常に簡単に分かり易く伝えていきたいと思います。

この記事では、
難しい言葉や現場で使わないことは書きません!
ググれば色々なホームページで出てくるものは書きません!
臨床で本当に大切だと思うことだけを書きます!

学生さんや新人理学療法士にとっては非常に有益な情報だと思います。
是非、私の実際の経験から得た知識を参考にして頂けたらと思います。

では、本題(10つのメッセージ)にうつります。

①原則、レンタルで対応しましょう

福祉用具はレンタルが『可能なもの』、『不可能なもの』があります。
これはググれば出てきます。
レンタルが可能なものは基本的にレンタルにしましょう!
大きな理由は3つ
『どんどん新しいものが出てくるから』
『身体の状態が変わるから』
『いつでも交換でき、リスクが低い』
歩行器のレンタル料が300円/月だとします。
1年で3600円です、2年で7200円です。
歩行器を購入すれば数万円です。
2年あれば、歩行器はすごく変わります。
今の歩行器知っていますか?
制動の他にアシスト機能や音声機能も付いているんですよ?
数年後、福祉用具や身体機能がどう変わるかは分かりません。

②介護保険で購入する際は慎重に!

介護保険で年間10万円までは1~2割負担で購入できます。
これはググれば出てきます。
ここでちょっとした豆知識です。
この1年間は毎年4月1日~3月末です。
したがって1~3月では特に考えずに購入しても良いと思います。
4月1日でリセットされるということだけ覚えておくだけで良いケアができると思います。
しかし、時々このようなケースがあります。
回復期退院時、10万円のポータブルトイレを購入して退院。
本当に購入したいものが買えない…(涙)
まだ4月なのに…。
ということがあります。
しっかりと時期や予後、生活機能の変化を考えた上で購入を検討しましょう!

③シャワーチェアは小さめが良い!

大きいシャワーチェアは脱衣所の椅子に変わることが多いです。(笑)
正直使い難いです。
確かに適応しているのであれば良いと思います。
普通の家の浴室の広さはあまり大きくありません。
そこに大きなシャワーチェアは邪魔です。
私はいつも『小さめで背もたれがなく、アームレストがないもので、カビないもの』
とお願いをします。
これは実際在宅で関わっていなければ分からないことだと思います。

④福祉用具は曖昧に依頼した方が良い!

福祉用具業者が扱っているレンタル可能なものが違うということは知っていますか?
その為、指定したものを扱っていない場合もあります。
福祉用具業者とはより良い関係を築く必要があります。
両者の為にも曖昧に依頼した方が良いと思います。
また、上述しましたが、福祉用具はどんどん新しいものが出てきます。
正直、福祉用具業者の知識はすごいです。
リハビリ視点で必要な項目を示せばそれに対応したものを何点か持ってきてくれます。

⑤予後を予測して3モーターベッド!

ベッドを交換するのは大変です。
いずれ3モーターベッドが必要になりそうな場合は迷わず3モーターベッドを導入しましょう!

↓ちなみにこれは超低床ベッドです↓

⑥マットレスは非常に重要!

退院後、訪問リハビリとして入り、一番交換するのがマットレスです。
初回訪問時に交換依頼をすることも多いです。
正直、適当に導入される場合が多いです。
回復期のスタッフさん!

全員ではないですが…。
覚えておいてください。

⑦エアマットは暑い!

知っていました?
通気性非常に悪いです。
今はエアマットだけでも非常に多くの種類があります。
是非、勉強してみてください。
あと、自動体位変換のマットレスは寝にくいですよ?(笑)
患者に勧めるのであれば、体験してみてください。

⑧手すりは原則、住宅改修!

非常に便利な置き手すりというものがあります。
これは素晴らしい商品です。

しかし、手すりは可能な場所は住宅改修にしましょう!
理由は値段です。しかもみんな使えますし、安定しています。
しかし、住宅改修を嫌がる方はレンタルがおすすめです。

⑨一番の決め手は本人の使い易さ!

例えば、歩行器選定の場合です。
私の福祉用具選定方法は、まず、身体機能との適合を見てある程度、数を絞ります。
その後、カタログから1~3点選んでもらいます。
そして、それらをお試しして、一番気に入ったものをレンタルしてもらいます。
歩行器の色や見た目を非常に気にします。
一番の決め手は本人の使い易さです。
セラピストあくまで助言です。決して機能重視で強制をしないでください。
使うのは本人です。

⑩福祉用具は常に勉強しましょう!

何度も上述しましたが、福祉用具はどんどん新しいものが増えていきます。
治療もそうですが、引き出しがたくさんあった方がより良い選定ができます。
常に新しい福祉用具のカタログに目を通すようにしましょう!

まとめ

訪問リハビリ経験5年の理学療法士が思う福祉用具に関する10つの大切なことを書きましたが、細かなことはまだまだたくさんあります。
本当に福祉用具は奥が深いです。
誰に対しても『これが良い』という優秀な商品はありません。
福祉用具の選定は他職種協働です。
その中で理学療法士や作業療法士は身体機能との適合を主にみてください。
少しずつ経験していけばスキルは身に付きます。
より良い福祉用具選定を実現できるように頑張りましょう!
私の経験を少しでも活かして頂けたら幸いです。
是非、他に良いことがあれば教えてください。

 

制度に関してはこちらで紹介しています。

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【徹底解説】住宅改修と福祉用具に関する制度を正しく理解しよう!

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