訪問リハビリで働く女性理学療法士

訪問リハビリインタビュー9人目はゆみっぺさんです。

訪問リハビリインタビューとは何か?を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

訪問リハビリインタビューとは?
訪問リハビリインタビューはじめました!

ゆみっぺさんのプロフィール

ゆみっぺさんのプロフィールを簡単に説明させて頂きます。

訪問リハビリの理学療法士を目指した理由

:まず初めに、ゆみっぺさんはなぜ訪問リハビリの理学療法士を目指した理由を教えて頂けますか?

 

ゆみっぺさん:実習を含めると3年くらいで超急性期から慢性期、訪問リハまで全部経験できたんですよね。

4年働いて結婚退職したんですけど、ちょうど祖母が体調崩して実家に引き取ることになりました。

私も手伝いに行って、そこで在宅介護の大変さを目の当たりにしたんですよ。

ほんとに病院時代の経験なんてほとんど役に立ちませんでした。

移乗が上手いとかそんなんくらい。

祖母は重度の糖尿病でインスリンと人工透析をしていました。

最初は歩けていましたけれど、だんだんそれも出来なくなり、自分から動く意欲がなくなってしまいました。

食欲がないのに毎食後に大量の内服、食事と薬だけで毎回1時間以上、そのうち便秘を起こすようになり、排泄の途中で便が引っかかり、ネットで慌てて調べて摘便したこともありました。

私もベットから起こしたり、トイレに連れて行ったり、歩く練習とここぞとばかりに張り切ったのですが、起立性低血圧や低血糖をすぐ起こすので全然うまくいかないし、良くならない。

介護していた母も責任感が強すぎる人でどんどん精神が疲弊していきました。

他人に任せられないと介護サービスは透析の送迎くらいしか使いませんでした。

ストレスがたまって母が祖母を叱る事が何度もありました。

自分がPTになれば、もし家族が介護が必要になった時に役に立つのではないかと思っていましたが、全くもって無力でした。

食事を作り、食べさせ、薬を飲ませ、排泄の世話、体拭き着替え。

それだけで心身共に精一杯。

座らせないといけないわかっていても、母には祖母がベットで大人しく寝ていてくれる方が正直楽だと言われました。

私は在宅介護の大変さが何もわかってなかった。病院にいた頃、患者さんが家に帰れて良かったなんてのんきに思ってた自分がものすごく情けなくなりました。

祖母を看取った後、この経験はこれから絶対生かさなきゃいけないと思いました。

祖母が自分の命に代えて使命をくれたのだと思っています。

 

:在宅の医療って本当に色々な知識が必要ですよね。

理学療法士として一般的な知識を勉強しただけでは一人の要介護者を支えていくことはできませんし、医療・介護の様々な視点や知識が必要で、その人がその人らしい人生を送るためにはどう接していくのか。

ただ運動するだけとか、活動量を上げるだけとかではなく、総合的な評価をした上で最善の方法を関わる人全員の知恵を絞り選択していく必要があると思います。

そのためには本人の選択と本人・家族の心構えが大切になり一人として同じ人がいないその人らしい生き方をどう支援していくかも大切になるのではないかと思います。

訪問リハビリのやりがいや面白さ

:在宅での訪問リハビリの経験を経て、今、訪問リハビリの理学療法士としてやりがいを感じていることや面白みを感じていることはどのようなことがありますか?

 

ゆみっぺさん:利用者さんの話をじっくり聞けること。

色んな人生ドラマをみせてもらえます。

自分の人生の勉強をさせてもらっていると思っています。

そして、社用車で移動しながらテレフォン人生相談を聞くのが好きです(笑)

訪問PTとしてのやりがいは受け身だった利用者さんの行動が主体的なものに変わった時ですかね。

どんなに小さな変化でも嬉しいですね。

機能を良くすることも大切ですが、行動を変えることができたかなって時が一番テンションあがります!

女性の訪問リハビリの理学療法士の苦労

:私と一番違う点が「女性の理学療法士である」ということだと思います。

訪問リハビリをする中で、男性には感じない女性としての苦労とかってありますか?

 

ゆみっぺさん:今、世間的にも賑わってますけどセクハラ問題はあるあるですね。

私は最近あいませんけど(笑)

今の事業所は産休育休はさみながら10年くらいいるんですが、在籍中に子供を2人出産しました。

妊娠中の訪問はけっこうしんどかったです。

妊娠がわかった時点で、介助量の多い方は担当を変わってもらったりしました。

安定期に入るまでは悪阻だったり、仕事の後に少し出血して慌てて産婦人科を受診したこともありました。

7ヶ月超えるとお腹が重いし、真夏だったのでほんとにツラかったですねー。

いくら介助の少ない方だとしても、何が起こるか分からないじゃないですか。

自分の身体の事と利用者さんの事と両方守らないといけないと思うと、訪問中はいつも以上に緊張しながら仕事してましたね。

子育てと理学療法士の両立

:セクハラ問題はやっぱりどこでもあるのですね。

男性の私にとっては気持ちを理解しようとはしても実際の女性の気持ちは分からないのでどう対処すべきか悩むこともありますね。

妊婦さんの訪問リハビリは本当に大変そうですね。

私はまだ?経験したことがないので分からないですが…。

妊婦さんというだけで大変だと思いますが、さらに訪問をしてリハビリをして、しかも真夏の暑い中。

想像するだけで大変さが伝わります。

利用者さんも自分も子供も守らないといけないですからね。

産休育休前まで働くためには事業所の仲間の協力も必要ですね。

現在、ゆみっぺさんは母親をしながら理学療法士として働いていると思いますが、子供を育てながら訪問リハビリの職場で働くということについて何か大変なことはありますか?

 

ゆみっぺさん:うちの事業所は担当制なので、急な休みとかはかなりご迷惑をかけてしまいます。

なので子育てしながらで大変だったのは、保育園に入園して1年目はすぐ病気をもらってくることでした。

上の子は男の子だったこともあるのか、流行病はほぼコンプリートしてました。

インフルエンザにかかってやっと治ったと思ったら次はRSウイルス、間髪入れずにノロウィルスにかかって。

子供も可哀想だしこんなんじゃ仕事続けられないかもと心が折れそうになりました。

もうどうしようもない時は義母に仕事を休んで来てもらったり、実親に新幹線で来てもらったり。

けれどそんなこともずっと続けていられないので、病児保育も利用したりして。

けれど、病気の子を預けてまで仕事する必要があるのかとか当時はものすごく悩んでましたね。

けど訪問リハビリをすごくやりたくて転職したので、なんとか綱渡りですがやってきました。

子供達も体が丈夫になってきて、今は2人とも病気で休むこともあんまりなくなりました。

子育て経験のある先輩がすごく励ましてくれたのもありますし、利用者さんもお孫さんが同じくらいの年齢だったりするので、励ましてもらったり。

ご自分の子育ての苦労話を聞かせてもらったり。

子供がいることで迷惑もかけるけど、信頼関係も築きやすくなる事がありますね。

 

:いやー。なんか色々考えさせられますね。

職場にも母親女性セラピストがたくさんいるので、私は、複数担当制で「いつでも休める=子供がいても働くことができる」環境を作りました。

でも、私のように男性セラピストからすると理解しようとしても理解できない部分とかもあり、「正直どうして良いか分からない」・「何て声をかけて良いかも分からない」ただ「休んでください。お大事にしてください」しか言えないですね。

そういう時は子育て経験がある先輩がいるということはとても心強いですね。

 

ゆみっぺさん:セクハラは話しやすい雰囲気があると嬉しいですね。

うちは女性が多いので、セクハラ系は赤裸々にすぐはなせちゃうのでいいです。

杉浦さんところはセクハラ対応どうしてるんですか?

女性スタッフはすぐに話してくれますか?

セクハラも、巧妙なスレスレのラインでくることがあるんで(笑)

ひょっとしたら私の勘違い?

自意識過剰に思われたら嫌だから言えないなーとかあると思いますねぇ。

 

:正直、セクハラのラインが分からないです。

言ってきてくれることもありますが、言ってきてくれない、もしくは言えないこともあるかもしれませんね。

普段から「セクハラとかあったら遠慮なく言ってきて」と伝えてはいます。

そして、セクハラの行動や発言を伝えられた時点で、「大丈夫です」と言ったとしても必ずアクションは起こしますね。

正直それが正解かは分かりません。

でも、苦情やインシデントも含めて「小さいうちに…」が大切な気がしています。

まだまだ私も人間としてなってないので、このように色々な人の意見を聞くことが私の成長にも繋がります。

女性の理学療法士のメリット

:訪問セラピストとして、女性だから得したなぁ〜。

ここだけは男性セラピストには負けない!

とかありますか?もしあれば教えてください。

 

ゆみっぺさん:女性セラピストだとトイレ動作とか入浴動作を評価するとかのハードルはかなり低くなると思います。

後はここになんか出来てるから見てー?とか普通に服をぺろーんてめくってくれたり、おっぱい見えても、パンツめくっても気にならなーい(笑)

こないだそれで早めに帯状疱疹見つけて、看護に繋げられました。

逆に利用者さんが男性だと、そういう事がないので、やっぱりどっちにしろ異性だと気を使うんでしょうかね。

 

:流石に女性の利用者さんのトイレ動作や入浴動作を「どーどー?」って評価できないので、そこは女性のセラピストの強みですね。

私の事業所も最近女性のセラピストが増えましたので、トイレや入浴動作はお任せする予定です。

確かに私は男性の場合は「どーどー?」って入浴でもトイレでも更衣でも評価し易いです。

男性の利用者さんにとっても相手が女性セラピストより同性である男性セラピストの方が相談に乗りやすいかもしれませんね。

男性でも女性でも強みと弱みがありそうですね。

そこを事業所内とかで連携し合うことが大切な気がします。

ゆみっぺさんにインタビューさせて頂いた感想

ゆみっぺさんは、とにかく訪問リハビリに対する気持ちが「熱い」理学療法士という印象でした。

女性のセラピストの問題は他にもたくさんあると思います。

男性では分からないこと・理解できないことも実際沢山あるのではないでしょうか?

管理をする側ではまた別の形で悩むことも多いかもしれませんね。

もし悩みがある女性のセラピストがいたのであれば、同じような女性のセラピストに相談することをオススメします。

ゆみっぺさんが訪問リハビリの道を選んだ理由も色々と考えるきっかけになりました。

これだけは言っておきたいです。

訪問リハビリは楽しい!!!

是非、このブログを通して、色々な方への訪問リハビリインタビューを通して訪問リハビリの楽しさを知ってください。

ゆみっぺさん訪問リハビリインタビューを引き受けて頂きありがとうございました。

訪問セラピストとして・母として・女性として

色々な立場がありますが、どれも「良い加減に」楽しみましょー!

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