リハビリ

訪問リハビリでの理学療法士の悩み相談に対する対応

訪問リハビリでの現場でのアドバイスはみなさんどうされていますか?

後輩の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に。

職場での同僚の悩み相談にどう応じているでしょうか?

ある日、このようなメッセージが私のLINE@にきました。

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訪問リハビリで働く理学療法士からの質問(悩み相談)です。

みなさんなら

・どう返答するか?
・どう相談に応じるか?

を考えながら読んでいただければ幸いです。

理学療法士からの訪問リハビリの悩み相談内容

こんにちは。

利用者様の件でご相談させて頂きたいです。

お時間ありましたら、お返事頂ければと思います。

把握している情報は、

80歳代、女性、息子夫婦と同居

既往歴:腸閉塞、圧迫骨折、右大腿骨頚部骨折

歩行の安定性向上の為、訪問依頼されました。

生活は週3回デイサービス利用され、その他は日中ベットで寝ていることが多く、トイレへの移動は両側の手すり使用、嫁様の声かけのもと行っています。

円背が強く、骨盤後傾、膝関節屈曲で後方重心となっています。

全ての動作に対して恐怖心あり、動作時の筋緊張は上がりやすいです。

歩行時に足が出にくい、姿勢反射障害あり、固縮、幻視。

嫁様に話を伺ったところ、以前レビー小体型認知症の疑惑があると診断されたようです。

ですが、家族様は治療をする気はないようで、主治医も私も服薬促しましたが、拒否されています。

長くなりましたが、現在私が躓いている所は、パーキンソニズムの症状(固縮、すくみ足)が出ているのか。

単に動作に対する恐怖心から緊張があがっている為なのか、重心移動がスムーズに行えず下肢の振り出しが出来ていないのか。

判断が出来ない状態です。

パーキンソニズムの評価も不足しているところがあるかと思います。

内容分かりにくくなってしまい、申し訳ありません。

ご指導頂きたいと思います。

よろしくお願い致します。

 

皆さんならこのような連絡、もしくは相談があった場合、どのように相談に応じますか?

少し考えてみてください。

 

おそらく相談者の聞きたいことはこの点だと思います。

  • なぜ歩行が上手にできないのか?

 

このメッセージに対してあなたならどう対応するでしょうか?

LINE@での実際のやり取り

この訪問リハビリの悩みについて実際のやり取りを公表します。

 

:連絡ありがとうございます。週何回訪問しているんですかー?

 

A氏:週1回の訪問です。

 

:どのくらいの期間訪問していますかー?

 

A氏:半年経たない位のはずです。

 

:本人・家族の希望は、「歩行能力向上」なんですかー?

 

A氏:本人様は曖昧で、家族様は「トイレに連れていくのが大変になってきた。トイレまでの移動だけでもスムーズに行えるようになって欲しい。」です。

 

:何となくイメージできました。Pトイレという選択はご家族様にはないですかー?

 

A氏:そうですね。衛生面的にも、控えたいみたいです…。

 

:そーゆー家族の気持ちも大切ですよね(^ ^)

①大変だけどトイレに連れて行く
②Pトイレ

優先順位はこうですね!
①>②

サービスはじめて半年前からトイレにスムーズに歩行して行きたいという目標なんですか?

 

A氏:はじめは、なんとなく
このまま歩けなくならないように
くらいだったんですが、
今は具体的に、トイレにはいけるように
という形です。

 

:具体的な目標設定は良いですよね(^^)
大切だと思います。
トイレまでの移動時間って測ってます?

 

A氏:リハビリ介入時の
ベット端座位からトイレまで。
両側手すり使用、私は声かけ。
だいたい2分程です。
トイレに行きたいといってからつれていくと間に合わないので、定期的に連れていくようにしているようです。
ですが、最近は大変なので車椅子で連れていってしまうこともあるとのことでした。(なるべく歩いて行かせるようにしているが)

 

:定期的にトイレまでの各動作の時間を測定してフィードバックをするのは、利用者様、家族様にも良いですね(^^)
目標設定でも数値化は大切な気がします。
できれば歩行機会を増やす為にも歩行するという方法も良いですが、大変なら車椅子での移動という選択も良いですよね(^^)
車椅子椅子で移動ではダメなんですかー?(変な意味で捉えないでくださいね。笑)

 

A氏:数値化ですね、
経過を追うのにも大切ですね、やっていきたいと思います。
効率を考えると車椅子でも構わないですよね。
んーー。歩くと時間かかるし大変。だから車椅子で誘導する。
でもそれだと家族様の目標でもあるトイレまでの歩行獲得が達成されない。
その目標を変えた方がいいんでしょうか?

 

:「想い」と「理由」が大切な気がします。
なぜトイレまで歩いていく必要があるのでしょうか?
という事を私なら考えますね(^ ^)

①家族様の目標でもあるトイレまでの歩行獲得
②大変だから車椅子

この2つで考えてみましょう(^^)
家族の目標はトイレまでの歩行獲得なんでしょうか?
イジワルな質問ですみません。笑
こーやって私は自分の中でいつも考えています。

 

A氏:想いと理由。
トイレまで歩いていくのが大事なのではなくて、歩行困難とならない事が目的!?
実用性を考えるとトイレは車椅子でいく方がいいと思います。
トイレまで、ということではなく、歩行能力の維持は必要。
と、考えてみました。

 

:では、トイレを一旦頭の中から無くして、「なぜ歩行能力を維持する必要があるのか?」を考えてみましょー(^ ^)
この方は「なぜ歩行能力が必要なんですか?」

 

A氏:そう問われると、
なんでなのかわからないです。
車椅子でも自宅内での生活は可能で、外出の際に玄関段差は介助し歩いていますが…
その為っていうわけでもないような…
歩行困難となると臥床傾向になり、全身の運動機能の障害も考えられますが、現段階でも、訪問時やデイサービスのみの歩行となっているので…

 

:意地悪な質問すみません。笑
「歩行能力が必要か?」
という質問に対しては
「必要だ」
で良いと思います(^^)
座位・立位能力も同じです。
・座位保持練習
・立位保持練習
必要だと思います(^ ^)
そして、沢山身体に良いことがありますよね!
しかし、大切なことはその先です。
目標は沢山あった方が良さそうですね(^^)
もう少し目標を探してみてはいかがでしょうか?
「トイレにスムーズに歩行して行ける」というのも一つの目標としては素晴らしいと思いますよ(^-^)
そこに対してもしっかりと評価し、アイデアを出し、考えてみる。
そして、もっと別の視点でその人を診て別の目標をたくさん見つけてみてはいかがでしょう?

 

A氏:あ、すみません、
難しく考えすぎてしまいました。
ありがとうございます。
考えている視野が狭かったなと思いました。
考え方をアドバイスして頂きありがとうございます。
他方向から考えていけるようにしたいと思います。

 

:その人として、広い視点で考えて、そして狭い視点で「なぜ動作緩慢なのか?」を追求していくと毎回の訪問に行く意味も見つけられるかもしれませんね(^^)
そして、それが本人・家族のより良い、その人らしい生活にツナガるように支援できると良いですね!
訪問リハビリってこーやって話すとまた色々な考えを聞くことができて楽しいですよねっ!

 

A氏:このように話す機会を頂けて感謝しています。
より良い生活を支援していけるように、考え、実践し、また考えてを繰り返していきたいと思います。
また躓いてしまったとき、ご相談させていただくかもしれません。
よろしくお願い致します。

訪問リハビリの悩みに対する対応

理学療法士の悩みに対する対応はそれぞれだと思います。

悩みが何かのかを捉えて、その悩みについて助言をする。

その指導が先輩の成長にも繋がると思います。

対患者や対セラピストでも一緒です。

「何か困っていませんか?」
「大変なことはないですか?」
     ↓
「ありません」

 

その返答をそのまま受け止めてはいけない気がします。
質問の仕方で答えも変わります。
困っていることが分からない。
それを引き出し解決することもリハビリ専門職の視点であると思います。

訪問リハビリは正解がありません。

だから、楽しいのです。

絶対同じケースはない!

症例検討
症例検討
症例検討

経験を重ねて訪問リハビリの正解を日々追求していく!
1人では答えがでなくても、
沢山の人と話す事で
何かアイデアやその人にできる何かが生まれる事もある。
ケース検討は本当に大切って思う

是非、皆さん話しましょう!

そして、

理学療法士の悩みを共有しましょう!

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ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談は有料です。 リアル&オンラインサロンでは無料となっております。 個別コンサルも行なっております。 まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。