リハビリ

【インタビュー】訪問リハビリの研究をしている理学療法士を掘る!

訪問リハビリインタビュー11人目は小島一範さんです。

過去の訪問リハビリインタビューはこちらをご参照ください。

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小島一範さんのプロフィール

小島一範さんとは一度お会いさせていただいたことがあります。

  • 理学療法士(訪問看護ステーション)
  • note
  • Twitter

【小島さんのnoteより引用】
大阪大学で化学系の修士を取得した後、川崎医療福祉大学のリハビリテーション学科に入学し卒業。
新卒から訪問リハビリテーションの業務に従事して2018年現在9年目の理学療法士。

国際学会でも発表している!?!?

すごい方です!

そして、こんなものまで見つけました。笑

勝手に載せました(笑)

圧倒的www

【下のYouTube動画より引用】

理学療法士・作業療法士の国家試験で悩む方は必見!!!

遊びたい人の勉強法!!

元科学分野の研究者の訪問リハビリの理学療法士

杉浦:まずはじめに、小島さんの学歴・職歴を簡単に教えて頂いてもよろしいでしょうか?

小島さん:そうですねー。。。
学歴としては、岡山の理学療法士養成学校を卒業して、2010年にPTの免許を取りました。
職歴は新卒で現在の訪問看護ステーションに入って、現在9年目になります。。。はい。

杉浦:新卒で訪問?
訪問リハビリ9年目の訪問しか知らない理学療法士ですか?
希少性が高いですね!
理学療法士になる前は何かされていたのでしょうか?

小島さん:そうなんです^_^;
実は、このPTの世界に入る前に、全く違う分野の仕事していました。
先ほど歯切れが悪かったのは、その含みでした笑

杉浦:「そうですねー。。。」のところですね。笑
全く違う分野とは…具体的に聞いてもよろしいですか?
もしよければ教えてください。

小島さん:そうです!笑
ざっくり言うと、化学の分野の研究職をしていました。

上のプロフィールにも大阪大学と書いてある。
かなりの秀才でした。

杉浦:化学の分野の研究職!?!?
全く想像がつきません。笑 しかし、研究と言いますと、理学療法においても共通点がありますね!

見つけました!

化学基礎 物質の構成と化学結合 共有結合(二原子分子)

これは理学療法士のYouTubeです(笑)

訪問リハビリテーションにおける研究【在宅系リハビリのエビデンス】

杉浦:現在、理学療法士としても何か「研究」をされているのでしょうか?

小島さん:さすが杉浦さん!
鋭いです!^ ^
現在まさに、職務である訪問リハビリテーションに関する研究を続けてきています。
分野は違えど、当時の研究の経験は現在に活かされていると思ってます。

杉浦:研究って聞くと少し難しいイメージがありますが、訪問リハビリと聞くと興味がすごい湧いてきます!
では、今回、小島さんには「訪問リハビリに関する研究」について色々聞かせて頂きます。
小島さんが過去に研究した訪問リハビリや在宅リハビリに関するテーマをお聞きしてもよろしいでしょうか?

小島さん:はい^ – ^
テーマとしては、「在宅系リハビリテーションのエビデンスを増やす」という目的で研究しています。
自分は訪問リハの仕事をしてる中、実感として訪問リハの効果を感じる場面が数多くあるんですが、この「効果」を客観的にしめすような証拠つまりエビデンスがあまりにも少ないことが分かったんです。

杉浦:更に興味が湧いてきました!
私も訪問リハビリを提供する中で「良くなった」を実感する事は多いのですが、「なぜ良くなった?」と聞かれるとしっかりと理由を示せないことが多いです。
で……いきなり突っ込んだ・恥ずかしい質問になるのですが、在宅系リハビリテーションのエビデンスってあるんですか?笑

小島さん:そうですね〜、在宅系リハのエビデンスとしては今のところ、「無いことはないかな」という程度です笑。
私も調べ尽くした訳ではないんですが、5年前の時点と比べたら、最近は訪問も含めて地域理学療法などの論文もちらほら増えてきていてはいます。
例えば6ヶ月の訪問リハの介入によってFIMの点数が上がり、ADL能力が上がった、みたいな研究論文はある程度あるんです。
あるんですが、ただ全体の研究の数としてはまだまだ少ないと思います。

杉浦:ないことはない……。
逆に良かったです。笑
退院後の早期介入の訪問リハビリが効果的だ!とか、医師の具体的な指示があると訪問リハビリの効果(ADL能力が上がる)がある!とかの厚労省の出しているデータもそれにあたるんですよね?
しかし、私が感じているのは「n数少なすぎない?」という点です。
あれは訪問リハビリの研究の課題なんでしょうか?

小島さん:そうなんです!
絶対的なデータの数が少ないです。
その原因は、やはりそれぞれの施設でしかデータが取れてない現状があるから、ということがあると思います。
そして研究自体の絶対数も少ないのでデータが集まらない。
このようなところは課題ですねー
さらにいえば、研究の質も大事だと思っています。
質が高いと、「やっぱり効果がある」と他の人に言うのに説得力が出るんです。

杉浦:その点では今年度から訪問リハビリと通所リハビリでの情報収集が始まったVISITなどを利用すれば多少なりとも多くのデータを集めることができそうですね。
しかし、研究の質に関しましては説得力に欠ける点もありそうですね。

杉浦:在宅リハビリのエビデンスを増やす為に、小島さんが現在進めている研究等はあるのでしょうか?

小島さん:ひとくちに「在宅リハの効果」といっても、身体機能面や認知面、生活面など、どこの評価をするかによっていろいろな切り口があると思うんですが、私は現在QOLという切り口に興味を持って研究を進めています。
もちろん、機能面や能力面も大事な要素であってPTとして見過ごしてはいけないんですが、生活に根ざした訪問リハの最終目標として「QOLの向上」があると思っています

杉浦:やはり興味がある分野だからこそ、研究したいと思えるのですね。
確かに「QOLの向上」は生活に根ざした訪問リハビリでは重要な鍵を握っていますね!
是非、在宅リハビリのエビデンスをつくって頂きたいです!

訪問リハビリ理学療法士が語る研究の魅力や楽しさ

杉浦:とても単純な質問で申し訳ないですが…。
小島さんは何で研究が好きなんですか?笑
小島にとっての研究の魅力や楽しさを教えてください!

小島さん:魅力と楽しさはありますねー
すごい大げさな言い方になるんですが、これまで地球上で誰も調べてなくて明らかじゃないものを、明らかにしていけることの喜びと素晴らしさを思いながら研究を進めています。
といっても私のしている研究は全体からすると微々たるものかもしれません。
でも「研究が世界を変える」というのは間違いではないと思っています。
実は私は、訪問リハの業務で働きながら大学院に入って、昨年リハビリテーション学の博士号を取得しました。
この博士号というものに意味があるかは現在のところ分かりませんが、図で分かりやすくこんなことを言ってる人もいます↓

博士号(Ph.D.)をとるまでの道のりをイラストで示すと。。。

小島さん:これはたまたま見つけたものですが、研究の本質を上手く図式できてるなーと思います。
研究の魅力として、あとは、学会発表や論文執筆の楽しさですかね。
準備や作成には時間もかかりしんどいこともあるんですが、その分できた時の達成感はひとしおです!
論文を書くことで、自分の存在と業績を後世の人に残すこともできますし^ – ^

杉浦:「研究が世界を変える」のは間違い無いですね!科学的な根拠に基づく理学療法を実践していくためにも是非これからも在宅リハビリの研究を進めて頂きたいです。そして、私に在宅リハビリのエビデンスを教えてください(笑)達成感に関しては私のブログとも多少似ている気もします(一緒にして申し訳ないですがw)準備や作成には時間がかかりますが、ブログを読んで頂き、そして一人でも多くの人の役に立てれば光栄と思い、私もこれからもブログを書いていきたいと思います!!

小島一範さんのオススメの本

杉浦:最後に「これから研究をしたい!」「研究を始めてみたいけど何から始めたら良いか分からない!」そんな理学療法士・作業療法士に向けて、小島さんのオススメの本が何かありましたら紹介していただいてもよろしいでしょうか?

小島さん:PT・OT・STが研究を始めるにあたっておススメしたい本としてはまず、筑波大学の山田実先生の 「PT・OTのための臨床研究はじめの一歩」 という本ですかね。

最近出された本で私もザッと読まさせて頂いたのですが、初学者にもとっつきやすいよう例を交えながら研究のイロハを教えてくれます。

小島さん:もう一つは、 「標準理学療法学 専門分野 理学療法研究法 PT」 です。

学校のテキストにもなってるかもしれませんが、学生にも分かりやすいよう工夫がされていると思います。

小島さん:その他にも研究のやり方が書かれている本は多くあって、雑誌「理学療法」でも連載されていた対馬栄輝先生の研究特集はどはとても参考にしていました。

小島さん:そしてさらにとっつきやすいように書かれた研究本として、、、ええと、これは私の宣伝にもなるのですが… 実際に研究を進めるにあたり、どのようなカベにぶちあたり、どう乗り越えて論文化するまでになったのかを分かりやすく解説しながら研究のやり方を教えて行くような教材、題して、 「研究ノススメ」シリーズを現在作っている最中です。テーマの決め方から文献の探し方や読み方、データの取り方や分析の仕方、解釈から論文の書き方までをノンフィクションで書き記して全部合わせると電子書籍並みの分量のnoteを完成させる予定ですのでよろしければお待ちいただいたらと思います。

杉浦:この小島さんのnoteは本当に素晴らしいと思います。

是非、皆さんにも見ていただきたいです。

ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。