訪問リハビリは入院中のリハビリの答え合わせの手段になる

『繋ぐステージを知らないと、今のステージのリハビリは務まらない』

と、ある有名な訪問リハビリの先生が以前仰られていたことを覚えています。

確かにそうだと思います。

今回は『入院から在宅への退院支援』『訪問リハビリからの社会参加支援』

の2点についての考えを書こうと思います。

入院から在宅への退院支援

回復期のリハビリはそれぞれの退院先である、在宅・施設のことを把握していなければ、どのようなアプローチをして、どのような状態にして次のステージにバトンタッチするのか分からないと思います。

私の病院の回復期セラピストによく質問をします。

『退院してからの生活知ってる?』

『どうなってるか知ってる?』

『自分がやったリハビリの答え合わせできてる?』

嫌なセラピストの質問の仕方かもしれません。

しかし、回復期のゴールは自宅復帰ではありません。

本当のゴールは在宅復帰してから、また施設退院してから、その環境でより良い生活を送ることです。

私の病院の一部のセラピストは機能を上げて退院させてOK

という考えの方も多くいます。

しかし、しょうがないと思います。

なぜならば、退院先のステージを知らないからです。

現に退院後の生活を調査する加算・算定方法もありません。

正直、回復期退院後、

移動方法の選定が不十分だっだり、

住宅改修が不思議だったり、

福祉用具の1年間の購入額を優先順位が低いものの購入に全て当てていたり…。

間違った退院指導や退院支援が多いです。

そのほとんどが、退院後の生活を考えず(考えられず)、退院支援をしている人です。

訪問リハビリを経験した後に回復期で働くと視点が変わる。

と良く言われています。

それは退院後の生活がイメージできるからです。

我々、訪問リハビリのセラピストは途切れないリハビリを展開していく為にも回復期のセラピストに退院後の生活をフィードバックする必要があります。

それがリハビリの答え合わせです。

また、回復期のセラピストは繋ぐステージの在宅・施設を学ぶ必要があります。

退院がゴールではない。退院はあくまでスタートです。

興味のある方はこの記事も読んでみてください。

『入院から在宅へ』回復期リハビリの退院支援のポイント

訪問リハビリからの社会参加支援

訪問リハビリは平成27年度介護報酬改定において

『社会参加支援加算』が新設されました。

社会参加支援加算とは…

訪問リハビリテーションの利用者によりADL・IADLが向上し、社会参加を維持できる他のサービス等に移行できるなど、質の高い訪問リハビリテーションを提供する事業所の体制を評価する。

という加算です。

訪問リハビリにおける社会参加支援加算とは?

社会参加を維持できる他のサービス等とは、デイサービスや通所リハビリ等です。

また、家庭での役割り等を持たせ、自立させるということも立派な社会参加とされています。

訪問リハビリが繋ぐ先とは

デイサービス、通所リハビリ、地域、サロン、家庭…などになると思います。

ただ繋ぐだけ=放出では意味がありません。

しっかりとその繋いだ先で社会参加を維持する必要があります。

繋ぐ=ゴールではありません。

訪問リハビリに従事している方はその繋ぐ先を学ぶ必要があります。

繋いだ先でどのような生活を送るのか?支援を受けるのか?

知らなければ不安でしかありません。

皆様はこのような気持ちで本当の社会参加支援をしていますでしょうか?

もう一度考えなおして欲しいと思います。

確かに、『卒業』をケアマネージャーに持ち掛けると時々理解してくれない方も多くいらっしゃいます。

皆様もこのような体験をされているかと思います。

我々がそんなケアマネージャーを納得させる為には、繋いだ先で利用者様の社会参加の継続をさせなくてはいけません。

ケアマネージャーとの関わり方の項でも述べましたが、ケアマネージャーとは良い関係を築く必要があります。

正直、訪問リハビリは『結果』が全てだと思っております。

今、訪問リハビリの『卒業』を理解してくれないケアマネージャーに対しても本当の『社会参加支援』を通じて、信頼を勝ち取りたいですね。

その時、協働が生まれると思います。

その為にも、繋ぐ先のステージを学びましょう。

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