リハビリ

何のために理学療法士として関わっているのか?

何のためにリハビリをするか?

これって本当に大切なことだと思います。

私は在宅に染まった理学療法士です。

通所リハビリで働き、訪問リハビリで7年目。

地域リハビリのことしか知らないセラピストです。

治療技術とか分からないし、解剖学や生理学や細かなこととかは自信がありません。

しかし、地域のことは自信があります。

家に帰った後の生活や家に帰った後の患者さんの状況は知っています。

在宅リハビリを9年間やっているから、在宅の視点になってしまっています。

これが正解なのかは分かりません。

しかし、最近感じていることがあります。

それは、「何のために理学療法士として関わっているのか?」

リハビリでのワンシーン

リハビリでのワンシーン

「骨盤が後傾しています」

「股関節が外旋しています」

リハビリの目標設定の例

「独歩自立」

「T字杖自立」

 

これってどうなのかなーって思うことがあります。

「格好気にしているのかなぁ?」

「本当に歩きたいのかなぁ?」

など色々と考えさせられます。

 

私は、訪問リハビリでは

「やりたいこと」を「できる」に!

を考えております。

だからと言って病院での機能面の目標設定がダメな訳ではありません。

しっかりと想いに沿っていれば、大きな目標達成のための大切な小さな目標となると思います。

病院での患者さんの気持ちはどんな気持ちなんだろう?

例えば、脳梗塞を発症して、入院された患者さん。

急性期を経てすぐに回復期病棟に転院されます。

私は患者さん当事者になったことがないので、実際の気持ちは分かりません。

私のイメージですが、

病気を発症して
藁にも縋る思い

だと思っています。

いきなり身体が不自由になり、どうして良いか分からない状態です。

そんな中、病院でのリハビリ専門職は神様のような存在のはずです。

「自分の身体を治してくれる存在の指導は絶対従うべき!」

「だって治してくれるのだから。」

そう思っているはずです。きっと(あくまで私のイメージです)

患者さんにとってはリハビリ専門職を頼るしかないのです。

何のためにそのリハビリをやっているのか?

リハビリと言えば目標設定が重要だと思います。

リハビリをする上で目標設定ってどんな感じで立てていますか?

例えば、

  • 下肢筋力向上
  • T字杖自立

こんな目標立てている方もいると思います。

中には

  • 自宅復帰

とかという目標設定をしている場合もあるのではないでしょうか?

 

確かに上記したような目標設定も大切だと思います。

しかし、大切なのはその先だと思います。

例えば、「買い物に一人で行きたい」という患者さんがいるとします。

その人は買い物に一人で行きたい。

別にT字杖であろうが、歩行器であろうが、例え車椅子でも何でも良いから買い物に一人で行きたい。

それであれば、目標設定も関わり方も変わると思います。

「買い物に行きたい」

「買い物に一人で歩いて行きたい」

「○○スーパーに杖を使って歩いて買い物に一人で行きたい」

「○○スーパーの朝市に杖を使って買い物に一人で行って重たいものを買いたい」

その人が叶えたいことによって関わり方や目標設定が全く変わってくると思います。

確かに回復段階では、機能面に対する目標は立てるべきです。

しかし、退院近くになったらその人の生活に沿った目標設定が必要になると思います。

退院の直前までT字杖自立…。

「T字杖自立させる理由」

それをしっかりと説明でき、その先を考えることができると良い気もします。

私流の訪問理学療法士としての関わり方

訪問リハビリでは、週1回〜3回、40分間or60分間という関わりをすることが多いです。

訪問リハビリの40分間という短い時間での関わり方

「週1回40分間でできること」

本当に難しいと思います。

私は、訪問リハビリでよくしていることは

「話を聞く」

ということです。

病院のリハビリ専門職は、この感覚理解できるでしょうか?

週1回訪問して、話を聞くのです。

これがリハビリテーションなのです。

話を聞くことがリハビリテーションなのです。

病院のリハビリ専門職は、この感覚理解できるでしょうか?

 

私は生活期のリハビリテーションでの理学療法士として大切なことは

  1. きっかけを与えること
  2. 生活を整えること

だと思っています。

その為に「話を聞く」が大切なのです。

少し説明をしていきましょう。

 

きっかけとは?

例えば、

歩行器をレンタルしたら動き出す

ベッドの高さを調整したら立ちやすくなり動き出す

一緒に小さな成功体験をしたら喜びさらに別の挑戦を始める

 

何かのきっかけを与えるには利用者さんの想いをしっかりと聞くことが必要なのです。

しっかりとコミュニケーションをとることって本当に大切だと思います。

利用者さんのHOPEはたくさんあると思います。

そのHOPEをたくさん・詳しく聞く質問力こそが理学療法士はじめリハビリ専門職には必要な能力だと思います。

しっかりと想いを聞きとり、それを活かして目標設定をして、そのたくさんある目標に沿ったリハビリテーションを行う。

これが大切だと私は思います。

何のために理学療法士として関わるのか?

「何のために理学療法士として関わるのか?」

私は、患者さん・利用者さんがその人らしい人生を送るためだと思っています。

「やりたいこと」を「できる」に!

これが理学療法士の役割だと私は思います。

急性期・回復期・生活期。

また様々なサービス下でリハビリテーションが行われています。

様々なステージで関わり方は違うと思います。

そのためにしっかりと役割を果たしバトンタッチをする必要があります。

病院から在宅に”つなぐ”リハビリ【対談】回復期を知る訪問PTと訪問7年目のPT

回復期の最後、そして生活期では特に「話すこと」これが重要なリハビリテーションであり、大切な理学療法士としての関わりだと思います。

関わり方は色々あります。

リハビリテーションにマニュアルはありません。

独歩自立はできれば良いにこしたことはないですが、必ずしも皆望んでいることではないと思います。

食事だってそうです。

「肉じゃがを食べたい」

別にスプーンでもお箸でもフォークでも、介助でも。

何でも良いのです。

「肉じゃがを食べたい」そのことをしたいはずです。

その人に合ったリハビリテーションをするには、まずは本人の想いをしっかりと詳しく質問し話を聞き目的を明確化させることが大切であると私は思います。

ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。