リハビリ

訪問リハビリと通所リハビリは併用ができるのか?

訪問リハビリテーションで働く理学療法士の杉浦良介です。

介護サービスでは様々な併用問題があります。

この記事では、「通所リハビリ」と「訪問リハビリ」の併用問題について解説していきます。

リハウルフ
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 訪問リハビリ通所リハビリって併用できるのかを説明しよう!

訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)は併用ができるのか?

『訪問リハビリと通所リハビリは併用ができるのか?』

ということがケアマネージャーから質問されることがあります。

結論から伝えますと『可能』です。

しかし、誰でも併用をして良いか、誰でもサービスを利用して良いかと言いましたらそれは違います。

しっかりと制度を理解して正しくケアマネジメントをしましょう。

訪問リハビリと通所リハビリの併用にはケアマネジメントが大切

訪問リハビリテーション費はそもそも「通院が困難な利用者」に対して給付することとされています。

  1. 「デイサービスに行きたいから訪問リハビリを利用」
  2. 「デイケアに行きたくないから訪問リハビリを利用」

これでは正しいケアマネジメントとは言えません。

しかし、以下のような場合には訪問リハビリテーションは認められます。

  • 通院によるリハビリテーションのみでは、家屋内におけるADLの自立が困難である場合

通院や通所などによるリハビリの提供では、家屋内におけるADLの自立が困難であり、家屋状況の確認を含めた訪問リハビリの提供が必要であると、ケアマネジメントの結果、必要と判断された場合は訪問リハビリテーション費を算定できるということです。

「通院が困難な利用者」の趣旨は、通院により、同様のサービスが担保されるのであれば、通院サービスを優先すべきということです。

しっかりとケアマネジメントされ、ケアプランに必要な理由が位置づけられれば可能です。

【厚労省HPより引用】

運営の効率化

平成27年度介護報酬改定で以下の文言が厚労省より発表されました。

【訪問リハ及び通所リハを同一事業者が提供する場合の運営の効率化】

(運営基準事項)

訪問・通所リハビリテーションの両サービスを、同一事業者が提供する場合の運営の効率化を推進するため、リハビリテーション計画、リハビリテーションに関する利用者等の同意書、サービス実施状況の診療記録への記載等を効果的・効率的に実施できるよう見直す。

この文言が厚労省から出ている以上、訪問リハビリと通所リハビリの併用が禁止されていないということになると思います。

同じ病院の理学療法士等が訪問リハビリと通所リハビリを兼務している場合も多いと思います。

そのような場合は、リハビリテーション計画書や同意書、サービスの実施状況の診療記録へに記載等を効果的に・効率的に実施できるのです。

兼務していない場合でも、介護サービスの事業所番号などは同じですよね?

平成30年度介護報酬改定においても訪問リハビリテーションに新設された事業所評価加算が、同じ病院の通所リハビリテーションが既に事業所評価加算を算定している場合にはその年に限り算定可能という特例措置もありました。

通所リハビリと訪問リハビリの扱いは制度上は事業所としては別だとしても実はつながっている様に思います。

訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)の併用の現状

私は病院併設の訪問リハビリで勤務しております。

私の事業所では現状、訪問リハビリと通所リハビリを併用されている方は実際あまり多くあまりおりません。

厚労省の平成27年度介護報酬改定検証調査のデータで訪問リハビリテーションと併用しているサービスを以下に挙げました。

全国的には通所リハビリテーションとも併用している事業所も結構いるようですね。

最近では通所リハビリ(デイケア)や通所介護(デイサービス)のセラピストが自宅に訪問し生活動線を見たり、住環境整備や福祉用具選定の助言をしたりすることが増えてきています。

通所リハビリではリハビリテーションマネジメントのプロセスを大切にされておりますので、その影響も大きいでのはないかと思います。

通所リハビリも訪問リハビリ

  • 「できる限り自立支援の取り組みをしましょう」
  • 「社会参加を促しましょう」
  • 「活動や参加に焦点を当てましょう」

と言われています。

なかなか通所リハビリからの卒業などは難しいかと思いますが、地域全体で自立支援や社会参加を考えて見た場合、比較的卒業させ易い介護サービスである「訪問リハビリ」は、最終手段と考えて頂くことが良いのではないでしょうか?

それが適宜適切なリハビリテーションであり、必要な人に必要なだけのサービス(ケアプラン)となるのではないでしょうか?

と私は思います。

訪問リハビリと通所リハビリの併用問題もそうですが、なかなか介護保険制度の併用は難しいですね。

訪問リハビリと訪問看護の併用についてもまとめた記事がありますので、参考にしてください。

平成30年度介護報酬改定から訪問リハビリと通所リハビリの併用が注目されている!

平成30年度介護報酬改定において通所リハビリも訪問リハビリも様々な改定がされました。

内容についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

通所リハビリテーションの平成30年度介護報酬改定

訪問リハビリテーションの平成30年度介護報酬改定

制度に関しては、どんどん変化していきます。

このブログ「リハウルフ」では訪問リハビリを中心に記事をまとめていますので、定期的にチェックして頂ければ幸いです。

なぜ通所リハビリと訪問リハビリの併用が良いのか?

なぜ通所リハビリと訪問リハビリの併用が良いのかと言いますと、以下のことが挙げられます。

  1. 卒業させ易い!
  2. 事業所も利益を出し易い!
  3. 効率が良い!

訪問リハビリは非常に自立支援させ易く、結果を出し易いサービスです。

通所リハビリで働く方で「なかなか卒業させられない」と悩む方がいらっしゃるのではないでしょうか?

自立支援に特化している訪問リハビリテーションと手を組み併用させることで一緒に自立支援を考えることができ、スムーズな卒業も可能にし易いと思います。

特に卒業させ易い条件としましては、回復期病棟退院後などの短期集中リハビリテーション実施加算などを算定している場合です。

この時期のリハビリテーションは変化が多い方が多いため、卒業させるにもチャンスと考えて良いと思います。

短期集中リハビリテーション実施加算を算定することで事業所としても大きな利益を出すこともできます。

一番は効率が良いことです。

同じ事業所の訪問リハビリと通所リハビリを併用することでリハビリテーション計画書やリハビリテーション会議等も一緒にすることができます。

回復期も同じ病院であればさらにリハビリテーション計画書も一緒にすることができます。

病院退院後、短期集中リハビリテーション実施加算を算定し、リハビリテーションマネジメント加算Ⅳを算定し、計画診療医が主治医で、訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)を併用し、自立支援という流れが構築できれば素晴らしいと私は考えます。

オススメの本【介護保険サービス・しくみ・利用料】

ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談は有料です。 リアル&オンラインサロンでは無料となっております。 個別コンサルも行なっております。 まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。