リハビリ

社会参加支援加算新設から1年経過した現状

社会参加支援加算の新設

『社会参加支援加算』という加算を御存じでしょうか?

【徹底解説】訪問リハビリにおける社会参加支援加算とは?

社会参加支援加算は平成27年度介護報酬改定で新設された加算です。

実際は平成28年4月から算定が可能となった加算になります。

この加算は“通所リハビリテーション”と“訪問リハビリテーション”が対象です。

社会参加支援加算とは、ADL・IADLが向上し、社会参加を維持できる他のサービス等に移行できるなど、質の高いリハビリテーションを提供する事業所の体制を評価する加算です。

と言ってもピンときませんよね?

この加算を簡単に説明しますと、

『訪問リハビリや通所リハビリを卒業させましょう』という意味です。

社会参加支援加算新設から1年経過した現状

卒業者20名中最低でも1名を“デイサービスに移行する”or“自立させる”ことができ、利用者の平均継続利用月が長くなりすぎなければ算定可能です。

と言いましても、

平成29年3月31日に介護給付費分科会で発表されました『通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション等の中重度者等へのリハビリテーション内容等の実態把握調査事業』 によると、社会参加支援加算の届出状況は

通所リハビリで11.4%
訪問リハビリで19.2%

この結果については様々な理由が考えらます。

まず、一つ目に、加算の算定要件を把握していないこと。

訪問リハビリに関しましては非常に簡単な算定条件になっております。

通所リハビリについても可能と思われますが、通所リハビリからデイサービスに移行?という問題点が算定しにくい影響を及ぼしているのかもしれませんね。

通所リハビリと通所介護(デイサービス)の役割の明確化に関しては平成30年度介護報酬改定に注目したいところですね。

二つ目に、加算単位が少ないこと

訪問リハビリは17単位/日です。

40分の訪問をして17単位(約170円)です。例えば、月に100件の訪問を行った場合、17000円の利益となります。

40分の訪問リハビリの料金が約616単位(サービス提供体制強化加算含む)ですので、3件訪問件数を増やした方が運営を考えた場合は効率が良いことになります。

社会参加支援加算を算定する為には書類の作成、統計管理等の業務もありますので、算定するかしないかは難しいですよね。

私の事業所では算定していますが、正直色々と大変なこともあります。

しかし、訪問リハビリ終了後、約1ヶ月後に訪問し、自分のアプローチが正解だったのかを確かめる為には非常に良かったと感じております。

また、卒業させにくいという問題に関しても『1ヶ月後、また遊びにくるでね。その時不安だったらまた訪問リハビリを始めればいいからね』と伝えると利用者様の不安も取り除けるという経験をすることができました。

訪問リハビリの需要増加という社会背景を考えても、結果的に、『社会参加支援加算』が平成27年度介護報酬改定できたことは良かったと思っております。

平成30年度同時改定でもう少し単位数が増えてくれることを期待しています。

ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。