リハビリ

ケアマネや病院担当者向けに解説!訪問リハビリの利用方法

「訪問リハビリってどんな時に使えば良いか分からない」

そんなケアマネージャーや病院担当者(リハビリ専門職・退院支援に関わる人)は多いのではないでしょうか?

実際に訪問リハビリを7年やった理学療法士として、どんな時に訪問リハビリが必要かを分かり易く解説していきます。

この記事を読み、自分の担当の方に訪問リハビリが有効って思って頂けましたら、是非訪問リハビリの導入を検討してみてください。

では、有効な場合と使い方・何ができるのか?を生活段階に分けてパターン毎に解説していきます。

退院直後の訪問リハビリは有効

私が一番訪問リハビリが効果的だと思う時は退院直後です。

退院直後は生活混乱期を迎えます。

  • リハビリの時間が減少
  • 専門職の関わりの減少
  • 生活環境の変化

などなど様々な変化があり、身体機能が低下したり、どうして良いか分からなくなることが多々あります。

退院後1ヶ月は転倒が多いと言われています。

そんな時に訪問リハビリを利用するとこのようなことができます。

  1. 本当に歩行補助具などが適用しているのかの確認
  2. 退院後に困っていることがないかの確認
  3. 自主練習が実施できているのかの確認
  4. 日常生活がしっかり行えているかの確認

退院後生活が不安という方や退院後のサービス選定で迷っている方などがいたら訪問リハビリをまず入れることでケアマネージャーと一緒に適切なサービス選定をしてくれるはずです!

訪問リハビリは通所系サービスと併用も可能であり、併用することでさらに効果が期待できます。

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予防のための訪問リハビリの使い方

生活期にも色々な時期があります。

大切なのが予防です。

健康増進期や機能低下期があります。

機能低下期には訪問リハビリが有効と考えます。

介護予防の訪問リハビリってどのように使うか分かりますか?

簡単に言えば状態把握です。

身体は悪くなるのは早いけど、治すのは難しい。

であれば、予防に力を入れた方が良い!

だから介護予防の訪問リハビリは大切なのです。

一見何をしているか分からないようなケアに見えますが、この予防が意味があると私は考えています。

介護予防の要支援者に対し、誰が関わるのか?をまずケアマネジメントします。

パターンはいろいろあります。

  1. ケアマネージャーのモニタリングで予防できる場合はケアマネージャー
  2. 医療的な専門職の視点が必要な場合は看護師
  3. リハビリの専門職の視点が必要な場合はリハビリ専門職
  4. その他インフォーマルサービスでの把握

生活が自立しているのであればわざわざデイサービスや通所リハビリに通う必要はありませんし、現在できている役割を定着し、更なる予防・社会参加に繋げるためには訪問リハビリは有効です。

ではそんな方に訪問リハビリではどんなサービスができるのでしょうか?

  1. リハビリ視点での身体機能の変化の早期発見
  2. 全身状態の把握
  3. 日常生活動作の確認
  4. 福祉用具の選定(特に移動方法)
  5. 役割の定着役割作り

このようなことが訪問リハビリではできます。

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終末期の訪問リハビリの使い方

終末期でも訪問リハビリは有効です。

人は最期は寄り添うことしかできません。

しかし、リハビリ専門職として最期の最期までリハビリ職の視点で関わることができます。

自立支援や社会参加とも言われていますが、ターミナルでも訪問リハビリを活躍の場があります。

  • 末期ガン
  • ALS
  • 様々な終末期

など色々な場面で私も関わってきました。

最期の最期までやれることは沢山あります。

  1. 疼痛緩和的ケア
  2. 呼吸リハビリ
  3. 住環境整備の助言
  4. 福祉用具選定の助言
  5. 介助方法の指導
  6. 家族の心理的支援

ターミナルでは本人より家族のケアに入ることが多い印象があります。

訪問看護師や訪問入浴のサービスとも連携を図って看取りまでケアをする際も訪問リハビリは有効だと思います。

新しい目標を見つけたい時

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職は、アセスメントのプロです。

本人の想いをリハビリ職の視点で把握し、新しい目標を立てたい時は訪問リハビリを活用することをお勧めします。

このくらいの身体機能であればこんなことができる!

リハビリ専門職はこれが分かります。

だから新しい目標を立てやすいのです。

生活機能が上がる時は生活展開期と呼びます。

生活安定期だと思っていたら生活展開できた!

これはリハビリ専門職のアセスメントが理由って言っても良いと思います。

様々なセラピストがいて生活安定期から生活展開期に移行できるかはセラピストの腕次第と言っても過言ではないですが、訪問リハビリのセラピストは比較的得意としていると思います。

この時期に訪問リハビリでできることは、

  1. アセスメントから新しい目標設定
  2. できないこととできることのアセスメント

これがメインとなります。

ちょっとリハビリの視点を入れてみよう!

どうしたら良いか分からないからリハビリ職に相談してみよう!

などのちょっとした相談でも良いと思います。

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通所系サービスに行けない時に訪問リハビリ

「通所系サービスに行けなくて悩んでいる」

そんな人がいましたら、ひとまず訪問リハビリに任せちゃう!

ってゆーのもアリだと思います。

以前、こんな記事を書きましたが、「通所系サービスに行きたくない」という人も半分以上は行けるようになった経験を私は持っています。

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ケアマネージャーでのモニタリングの頻度では難しい時でも、訪問リハビリなどが週一回程度のペースで関われば利用者さんの気持ちが変わることもあります。

こんな時の訪問リハビリでは、

  1. 想いの傾聴

がメインの関わりとなります。

想いをしっかりと受け止めて、その人らしい生活を支援するチームに訪問セラピストが加わることでその人の生活も変わるかもしれません。

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義肢・装具で悩んだ時に訪問リハビリ

ずっと同じ装具を使用している

という方いらっしゃいませんか?

装具は耐久年数があり、その装具が身体に合っていないとそれを変えるだけで歩行状態が改善したりする場合があります。

訪問リハビリを行っている事業所で装具会社が入っている場合は、装具外来に繋げられる場合もありますので、一度相談してみるのはいかがでしょうか?

義肢や装具で悩んでいる人に対して訪問リハビリでは、

  1. 身体と義肢・装具の適合
  2. セラピスト視点での必要性の判断
  3. 装具外来への繋ぎ
  4. 装具作成後のフォロー

などが可能です。

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訪問リハビリの使い方のまとめ

上述したように様々な場合に訪問リハビリは効果を発揮します。

「どんな時に頼んだらいいの?」が少しは解決できましたでしょうか?

「困った」時は訪問リハビリにまずは相談してみるのも良いかもしれませんね!

訪問リハビリは長期的な介入ではなく、短期的な介入の方が大きな効果を発揮します。

3ヶ月程度の関わりで生活を整え、また困ったら訪問リハビリを依頼する!

このような使い方が有効だと思います。

たとえば、介護予防の訪問リハビリでも、3ヶ月モニタリングして、様子を見る。そして困ったらまた読んでいただき卒業。そして、またモニタリングをしに3ヶ月関わるなどの使い方も良いと思います。

訪問リハビリと訪問看護でも使い方は異なりますが、その人らしい生活を支援するために、地域の訪問リハビリをご活用ください。

きっと力になってくれるはずです!

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杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。