訪問リハビリのPTが考えるサービス付き高齢者向け住宅が抱える問題点

訪問リハビリが訪問できる場所は自宅だけではありません。

詳しくはこの記事に記載してあります。

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訪問リハビリが行ける施設、行けない施設を解説します!

結論から申しますと、特定施設入居者生活介護以外は訪問リハビリのサービスを提供することが可能です。

サービス付き高齢者向け住宅にも訪問可能となります。

このサービス付き高齢者向け住宅において訪問リハビリの理学療法士が問題だと考えていることがあります。

サービス付き高齢者向け住宅とは?

サービス付き高齢者向け住宅とは、高齢者単身・夫婦世帯が居住できる賃貸等の住まいです。

通称:『サ高住』です。

これは、平成23年の『高齢者の居住の安定確保に関する法律』の改正により創設された登録制度です。

簡単に説明をすると、高齢者に合った施設整備と見守りサービスがある賃貸といったイメージです。

見守りサービスとは、『安否確認』と『生活相談』です。

サービス付き高齢者向け住宅の必須の見守りサービスの他に、①食事の提供、②介護の提供、③家事の供与、④健康管理の供与、が一つでもあると有料老人ホームとなります。

平均的な価格としては、『家賃』『共益費』『基本サービス』『食費』『光熱費』を合わせて、月額が約14万円弱という価格ですが、地域や施設によって異なりますので、参考程度にしてください。ちなみに中には月額50万円以上のところもあります。

生活を送るには、この料金に加えて、『介護サービス費』『医療費』『薬代』『日用品など』がかかります。

サービス付き高齢者向け住宅における問題点①

サービス付き高齢者向け住宅は、自宅扱いとなりますので、ケアマネージャーも一人ずつついており、必要に応じていろいろな介護サービスを受けることができます。

サ高住の基本サービスは『安否確認』と『生活相談』しかありませんので、介護が必要な方はサービスを受ける人が多いです。

訪問介護・訪問看護・福祉用具貸与・通所介護(デイサービス)・訪問リハビリなどを組み合わせて利用することになります。

介護サービスについては、この記事で分かり易く説明をしています。

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【一般向け】介護保険で受けられる介護サービスについて解説

サービスを受けるといいましても介護サービスには限度額というものがあり、使い放題というわけではありません。また、使えば使うほどお金がかかりますので、利用者さんにとってもなるべく抑えたいものだと思います。

その結果、施設によって異なりますが、部屋に閉じこもりの状態になっている場合が多いという問題が発生します。

閉じこもりになれば、廃用症候群となる可能性が高くなります。

廃用症候群とは、過度に安静にすることや、活動性が低下したことによる身体に生じた様々な状態のことを指します。

筋萎縮、関節拘縮、骨萎縮、心機能低下、起立性低血圧、誤嚥性肺炎、血栓塞栓症、うつ状態、せん妄、見当識障害、褥瘡‥…などがあります。

サービス付き高齢者住宅という名称ではありますが、常に気をかけてくれる訳ではありません。

基本的には部屋で一人ということです。

介護サービスとしてデイサービスに週3回通ったとしても、残りの週4日間は部屋で一人という状態となるわけです。

明らかに活動量は低い状態となり、筋力低下をはじめとする廃用症候群となる可能性が高いです。

中でも介護が必要な要介護度の高い方は注意が必要です。

その一つの基準が『1人で安全に歩くことができない状態であること』だと思います。

1人で安全に歩くことができれば、1人で施設内を歩き、運動不足を解消できます。

しかし、1人で安全に歩けない人は最悪の場合、ベッド上で常に暮らす生活となります。

サービス付き高齢者住宅の職員としては、『なるべく転倒して欲しくない』という気持ちがあり、利用者さんに『1人で歩かないように』と指示を出すことも多いと思います。

これがまた身体機能を悪化させると私は考えます。

サービス付き高齢者向け住宅における問題点②

サービス付き高齢者向け住宅にはデイサービスが併設している施設が多いです。

その為、サービス付き高齢者向け住宅に住む高齢者はその併設されているデイサービスに通う人が多いです。

問題はそのデイサービスの質です。

デイサービスでも運動をせず、ずっと座って生活をしている。

これではデイサービスに行っていても、サ高住の部屋で座っていても活動量的にはあまり変わりがありません。理学療法士的に生活期のリハビリでは、活動量を増やしていくことが一番大切だと思います。

『サ高住に居住している時も動かず、デイサービスでも動かず…。だから、訪問リハビリをお願いします。』と問い合わせが良くあります。

動かないのではなく、動かしていないのはデイサービス側です。

デイサービスを良いデイサービスに変えたらどうですか?

とケアマネージャーに伝えると、施設的にダメなようです。

そんな施設に限って、空き部屋が多いです。

制度的には全く問題ないのですが、狭い範囲でしか見てないですよね。

このようなサービス付き高齢者向け住宅は私としては良い施設とは言えません。

サービス付き高齢者向け住宅の居住者を元気にするには?

では、どうしたらサービス付き高齢者向け住宅の居住者を守ることができるのでしょうか?

決して、全てのサ高住が悪いわけではありません。

良いと思うサ高住もあります。

例えば、部屋以外の廊下や食堂がデイサービスのように賑わっている。

私はそれを『デイサービス化』と呼んでいます。

介護サービスを利用していない時も、他の居住者と話しコミュニケーションをとる環境ができ、役割を各自持たせている場合もあります。

こんな環境をつくっていくことでみんなが自然と活動し始めます。

私は、7年半の間、理学療法士として働き、その経験で本当に良いと思う5つのリハビリの形に気付くことができました。

それは、

①全て自分でやること

②趣味を持つこと

③会話をすること

④歩くこと

⑤誰かの役に立つこと

です。

この事はこの記事で書いてあります。

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8年目の理学療法士が本当に良いと思う5つのリハビリの形

サ高住の居住者の廃用症候群を予防するには、環境を変えて施設を丸ごと良くする必要があります。

デイサービスやデイケア、老人保健施設、グループホームも同じです。

施設丸ごとマネジメントすると廃用症候群は予防できます。

1人優秀なマネジメント役がいるだけで変わると思います。

それはどんな職種でも構わないと思います。

ただ、一つの条件は、『廃用症候群を正しく理解していること』です。

 

もう一つは、ケアマネージャーが正しくマネジメントするということです。

本当にサ高住に在住している者がそのデイサービス通いが適切なのか?

ということをです。

サービス付き高齢者向け住宅のデイサービスしか使ってはいけない。この暗黙のルールをどう変えるか?

これは地域の課題なのかもしれませんね。

地域包括ケアシステムは『地域丸ごと』です。

施設の利用者の良い人生の構築も『施設丸ごとケア』です。

廃用症候群はしっかりとケアをすれば必ず予防できます。

意識改革をしていきましょう。

そして、サービス付き高齢者向け住宅を良い施設に・地域を良い地域にしていきましょう!

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