訪問リハビリにおける生活状況や健康状態への指導のポイント

訪問リハビリにおいて生活状況を評価し、指導するということはとても大切なことです。

しっかりと寝て、しっかりと食べて、きちんと排便をし、しっかりと動く。

生活の基本ができていなければ、健康を保つことができません。

訪問リハビリを提供する上では生活状況のことを理解し、しっかりと指導する必要があります。

リハビリという前に、まずは規則正しい生活をしているかを振り返る必要があるかもしれませんね。

睡眠の大切さ

一般的に理想の睡眠時間は1日7~8時間といわれています。

しかし、この理想の睡眠時間は医学的に根拠はなく、睡眠時間の平均値が6~9時間であることにより決定されています。

睡眠の目的は心身の休息・記憶の定着などで、高次脳機能にも影響します。

また、睡眠時は下垂体前葉から2~3時間の間隔で成長ホルモンが分泌されます。

睡眠時には、傷の治癒・肌の新陳代謝・子供の成長なども促されます。

他の効果としましても、免疫力の向上(病気の予防)があります。

睡眠時、骨髄では白血球、赤血球、リンパ液などが生産されます。血行が促され、身体が持つ病気や病原体への抵抗力や免疫力を高める働きもあります。

また、ストレスの除去なども期待されます。睡眠が慢性的に不足すると、ストレスが溜まり、うつ病などの精神疾患や不眠症が発症することも考えられます。

就寝前のカフェインやアルコールの摂取、喫煙、大量の食事は快適な睡眠を妨げると言われています。

しっかりと睡眠をとることが生活の基盤になります。

睡眠は人生の3分の1を占めています。

理学療法士的には、より快適な睡眠をとる為には、姿勢が大切だと思います。

マットレス・枕には少し投資をしても良いのではないでしょうか?

食事の大切さ

食事とは人間が生きていく為に必要な栄養素を摂る為に行うものです。

食事は毎日3食バランス良く栄養素を摂ることが大切です。

最も大切なものは、三大栄養素と呼ばれる脂質・糖質・たんぱく質です。

バランスが崩れてしまうと、疲労が出たり、免疫力が下がり風邪を引きやすくなったりもします。

また、栄養をしっかりと摂らないと、いくら運動をしても筋力はつきません。

痩せている方はまずは食事管理をして、栄養をしっかりと摂る必要があります。

逆に食事の摂りすぎも良くありません。

肥満から生じる代表的な疾患は糖尿病・腰痛・変形性膝関節症です。

『運動しているのに良くならない』という言葉も良く耳にします。まずは食事から体重管理をするということも大切だと思います。

また、食欲がない時は便秘または排便にも重要な確認事項となりますので注意が必要です。

排便の大切さ

食事をしてから12~72時間かけて消化されて便として排泄されます。

便秘は、『3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便がある状態』と日本内科学会で定義されています。

日中は交感神経が支配的で、夜の時間は副交感神経が優位になっています。

その生活リズムに逆らわない生活習慣を送ることが排便には重要とされています。

また、脱水によっても便秘となることがあります。

便秘の時は水分がしっかり摂れているかを確認する必要もあります。

便秘の自覚症状としては、腹痛、吐き気、直腸残便感、腹部膨満感、下腹部痛、食欲不振、めまいなどがあります。

逆に下痢が続くことで脱水に症状になることもありますので、注意が必要です。

脱水の自覚症状としては、めまい、口渇、頭痛、悪心、尿量減少、意識障害、けいれんなどがあります。

高齢者のほとんどが脱水状態と言われています。脱水の原因としては、加齢に伴う身体機能の低下、自分で食事や水分が摂取できない状態や環境であること、体液量と水分貯蔵場所の減少、腎機能の低下、口渇感の反応低下、常用薬として利尿薬や下剤を使用しているなどがあります。

毎日水を1.5ℓ飲む習慣をつけ、脱水を防ぎましょう。

運動の大切さ

健康な身体を維持していく為には、運動をする必要があります。

日頃から運動をする習慣をつけましょう。

とにかく動くこと・歩くことが大切です。

寝ているより、座っている

座っているより、立っている

立っているより、歩いている

動かないと廃用症候群になります。

あまり動くことができない人でも、ベッドから毎日3時間は離れた生活をすることをお勧めします。

骨格筋量の低下に伴う筋力低下によって歩行や運動機能の低下、転倒や骨折の危険性も高まります。

運動をすることが健康・生活の質の向上に繋がる第一歩かもしれませんね。

最後に

冒頭にも述べましたが、まずは、

しっかりと寝て、しっかりと食べて、きちんと排便をし、しっかりと動く。

生活の基本ができていなければ、健康を保つことができません。

基本に戻って、生活リズムがしっかりと整っているのか?

それを確認するだけで全身状態が回復傾向に向かう可能性もあります。

生活の基盤を正すところからはじめてみましょう!

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