平成30年度介護報酬改定において訪問リハビリテーションの介護サービスで新しい文言が出てきました。
それは、「訪問リハ計画診療未実施減算」です。
この訪問リハ計画診療未実施減算について解説します。
新しくできた訪問リハ計画診療未実施減算
訪問リハ計画診療未実施減算とは、サービスコード表に書かれている文言です。
サービスコードとはケアマネージャーがサービス提供票を作成する時に使用するコードです。
訪問リハビリのサービスコード表
訪問リハビリテーションのサービスコード表

介護予防訪問リハビリテーションのサービスコード表

訪問リハ計画診療未実施減算とは?

で、訪問リハ計画診療未実施減算って何?
っていう話ですよね。
ケアマネージャーさんにすごい聞かれます。
分かり易く説明していきますね。
訪問リハ計画診療未実施減算とは、平成30年度介護報酬改定で新しくできたこの減算のことです。

事業所の医師がリハビリテーション計画の作成に係る診療を行わなかった場合に1回(20分)の訪問につき20単位減算しますよー!っていうものです。
略して、訪問リハ計画診療未実施減算です。
20分で20単位減算ですので
40分訪問では40単位減算となります
従って、サービス提供票には「2」と表記されます。
何となく理解できましでしょうか?
せっかくなのでもう少し理解を深めていきましょう。
そもそも訪問リハ計画診療とは?
計画診療とは訪問リハビリを行う上で事業所の医師が診療するということです。
訪問リハビリは事業所の医師とセラピストが一緒にリハビリ計画書を作成して提供する介護サービスです。
これが基本の訪問リハビリテーションの流れとなっています。


で、今回の訪問リハ計画診療未実施減算の対象はこちらです。

この訪問リハ計画診療未実施減算は、あくまで例外の訪問リハビリテーションの算定方法です。
訪問リハビリの計画診療のポイントを説明します。
- 事業所の医師が利用者に会う
- あくまで介護報酬に含まれるため医療保険では算定不可
- 通所系サービスに医師が足を運ぶでもOK
分かりやすいですよね?
これが訪問リハ計画診療です!
リハマネ加算が増えましたが、基本報酬は今回302単位から290単位に下がっています。
この訪問リハ計画診療未実施減算でさらに40分訪問の場合1回の訪問あたり40単位=約400円の減収になることは事業所にとっては痛いと思います。
平成30年度介護報酬改定において訪問リハビリテーションは医師との連携が大切であるということです。
是非、事業所で戦略を練り、この減算をどうにか少なくしたいものですね。
この訪問リハ計画診療未実施減算に関わる訪問リハビリの二重診療問題についてはこちらの記事をご参照ください。