病院のリハ職へ!訪問セラピストが欲しいリハサマリーの内容

リハビリテーション経過報告書(リハサマリー)

リハビリテーション経過報告書

いわゆる『リハサマリー』について在宅で訪問リハビリを行うセラピストが普段から感じていることを伝えたいと思います。

近年は『医療から介護』、『患者さんから利用者さんへ』の流れです。

病院から在宅にドンドン送られてきます。

その際に、一緒に送られてくるのが

リハサマリー(リハビリテーション経過報告書)です!

病院のセラピストたちはどんな気持ちでリハサマリーを書いているのでしょうか?

恥ずかしながら、私は病院で働いたことがありませんので、在宅向けにリハサマリーを書いたことがありません。

在宅リハで働いていると

『こんな内容は必要ない!』

という内容が普通に送られてきます。

いらない内容は…

書かなくて良いのです。

(見ないですから)

私は受け取り側の訪問リハビリで働く理学療法士です。

渡した相手に

私のリハサマリーどうでした?

と聞いたことはありますか?

無い人がほとんどだと思います。

そんな方々の為に、受け取り側の気持ちを教えます。

決して、嫌な風には捉えないでくださいね。

あくまで、参考程度にしてくださいね。

きっと、相手の気持ちを考えた良いリハサマリーが書けるようになるはずです。

そして、それが『つなげるリハビリテーション』となることでしょう。

私は以前、こんな記事を書きました。

 送ったリハサマリーの答え合わせできていますか?

『答え合わせ』ができていないのであれば、同じ過ちを繰り返すだけですよ!!

では、在宅の訪問リハビリのセラピストが率直な意見を伝えます。

念の為、もう一度言っております!

私は、在宅向けにリハサマリーを書いたことがありません。(笑)

でも、たくさん受け取っています。

この記事を読んで、何かを少しでも感じて頂ければ幸いです。

そもそもリハサマリーとは?

リハサマリーとは簡単に説明をすると

『お手紙』です。

病院のリハビリ職または看護師が、在宅のスタッフ・施設のスタッフ・転院先のスタッフに宛てたお手紙です。

逆に、在宅から施設、在宅から病院へも送られることもあります。

リハビリテーションや看護などが切れ目なく提供できるようにする為の『報告書』です。

全ては患者さん・利用者さんの為です。

しっかりと目的が明確なお手紙を書けると良いですね。

リハサマリーを書くのは大変

リハサマリーって書くの大変ではないですか?

リハサマリーを書く為に残業とかも良く聞いたことがあります。

頑張って書いた長文のリハサマリー。

もし、受け取った側がほとんど見なかったら悲しくないですか?

無駄な残業は無くしましょう!

分かり易く必要なことだけを簡単に伝えれば良いのです。

その為には在宅で働くセラピストからのアドバイスを受ける必要があります。

リハサマリーについて普段感じること

リハサマリーを受け取り、目を通すといつも感じることがあります。

ADL(日常生活動作)で見守りと書いてあることが多いです。

病院にいる時に見守りをしていたことは分かります。

しかし、在宅復帰後に『見守りは常にできるのか?』と考えて記載しているでしょうか?

以前、このような記事を書かせて頂きました。

 この記事の中で、このように説明しています。

退院時に変化する主な4つのことは

①生活環境

②関わる専門職

③リハビリ

④本人と家族の精神状態

です。

…抜粋…

②関わる専門職の変化

入院中の生活では、病院という建物の中に、患者さんがいます。

同じ建物の中に数多くの専門職がいます。

一方で、退院後の在宅生活では、患者さんの家には家族がいます。

そして、必要な時に受診をしたり、ヘルパーを呼んだり、訪問リハビリを呼んだりします。

また、通所リハビリや通所介護に通い、専門職と関わることもあります。

24時間見守りが必要?そんな状態で退院させるの?

と解釈もできますよね。

リハサマリーを見ているのはリハビリ専門職だけではありません。

退院後はリハビリ専門職が関わらないケースの方が多いのではないでしょうか?

ケアマネージャーさんも見ています。

しっかりと伝わるように書くことも必要です。

理学療法士のかずぼーさんのブログ

かずぼーのリハビリ大全

で以前こんな記事を拝見しました。

本当に専門用語使いすぎなんですよ!

私はリハサマリーも一緒だと思います。

専門用語ばかりのリハサマリーがリハビリ専門職に渡らなかったら、全く意味がないのです。

そのままケアマネのファイルで眠ります。(笑)

リハサマリーをそんな風にしたくないですよね?

しっかりと退院先のサービス・渡す相手が誰なのかを考えてリハサマリーを書きましょう!

在宅で働くリハビリ職が欲しい内容

まず、送る相手の気持ちを考えましょう!

それが一番大切だと思います。

好きな人に送るラブレターと一緒です。

在宅のリハビリで働く理学療法士である私が欲しいと思うリハサマリーの内容は以下の通りです。

在宅で欲しいリハサマリーの内容
  1. 正式な診断名、病状の経過
  2. 医師からの指示・リハビリを実施するにあたっての注意点、禁忌
  3. 本人の性格
  4. 本人の希望
  5. 在宅復帰後、介助が必要なこと(何ができて何ができないか)
  6. 在宅復帰後に不安なこと・残された課題
  7. 指導内容(自主練習・生活指導など)
  8. 購入した福祉用具と値段、購入した理由
  9. 住宅改修をした場所と理由、費用
  10. 家屋評価のデータ
  11. 何を目的にどんなリハビリを実施していたか
  12. 在宅復帰後の目標

介護保険分野でのリハビリの実際

病院で働くセラピストの皆さん!

『介護保険下では医師からの指示はほとんどもらえない』

と思っていてください。(特にデイサービス)

病院のセラピストと症例発表をやると、『医師からの指示は?』と当然のように聞かれている場面があります。

介護保険下は理学療法士等のリハビリ専門職が関わっていても、

リハビリテーション機能訓練に分かれます。

リハビリテーション=医師の指示のあるもの

機能訓練=医師の指示がないもの です。

知っていましたか?

しかも、リハビリテーションであったとしても、的確な指示は頂けない場合が多いです。

ちなみに、私が専門としている訪問リハビリの主治医(指示医)はほとんどが内科医です。

その為、正式な診断名や術式・病状の経過などの情報は必要なのです。

介護保険下のセラピストのほとんどはリハサマリーを参考にしています。

加えて、入院中に医師からどのような指示を受け、リハビリを実施していたのか?

また、リハビリを実施する上での禁忌や注意点も必要です。

可能であれば、内科医から…、外科医から…と記載されていると有り難いです。

意外と大切なパーソナリティ

結構大切になるのが本人の性格です。

家族の性格も必要になる場合もあるのでその辺の記載があると助かります。

本人の性格や家族の性格で苦労をされた経験は長年リハビリ業務に携わっていると誰もがあることだと思います。

『この人お金にうるさいな~』

『この人は住宅改修をやりたがらない』

『この人の家族は細かいな~』

『この人異常なくらい几帳面だ!』

私たち在宅のセラピストはこのような情報が欲しいです!

入院中のセラピストは頑張れば毎日患者さんと会えます。

しかし、在宅で働くセラピストは週に約1~3回しかも僅かな時間しか関わることができません。

退院後のリハビリは、とにかく早く

ラポールを形成するのが第一です。

また、本人が何を希望しているのかを明記されていると助かります。

私たち在宅で働くセラピストは、活動や参加に焦点を当てるリハビリを提供する為に、はじめに『興味・関心チェックシート』などを用いて、本人の好きなものを探ります。

その後、その結果や本人のしたいことを聴取して目標を設定します。

例えば入院中に、

『退院したら買い物に行きたい!』

『退院したらゴルフをしたい!』

『トイレだけは1人で行きたい!』

などの話が出ていたら、それをサマリーには書いて欲しいのです!

イメージとしてはこのような感じです。

『○○さんは退院したら△△をしたい希望がありますので、△△が達成できるようにお願いします。』

これが本当に助かります!

身体機能面において欲しい情報

身体機能面においては、

何ができる? 何ができない?

できること・できないことを明確にすることによって、

いつ介助が必要で、どんなリハビリをするのが大切なのかが分かります。

また、退院後、セラピストとして不安な点を書いて頂けるとそこに対して生活期でのリハビリのスタッフはアプローチができると思います。

退院直後は生活混乱期を迎えます。

退院後1ヶ月・3ヶ月はポイントです。

転倒も多いと言われています。

生活混乱期をできる限り短くし、生活安定期に移行させる為にも、不安な点や課題は早く解決できるように記載をして頂きたいですね。

退院前指導の大切さ

指導内容も大切ですよ!

まず、自主練習が大切です。

訪問リハビリでは自主練習指導が重要です。

退院後、利用者さんから

『病院のリハビリの先生はこう言っていた』

『こんなこと言われていない』

などの声も多く聞かれます。

また、病院で働くセラピストに覚えておいて欲しいことは、

帰ったら指導通りに行う人はほとんどいない

ということです。

それを補うことが生活期で働くセラピストの役割だと思います。

「病院のセラピストが指導をしたができていない」という評価をするのか、「病院のセラピストは誤った指導をしていたのか」では全然対応や受け取り方が変わってきてしまいます。

福祉用具や住宅環境情報は教えて欲しい

福祉用具や住宅改修に関しては、可能であれば

費用面を記載して欲しいです!

助成金が残りどのくらい余っているのかが分かりますからね。

購入品は年間10万円。住宅改修は原則20万円。

詳しくは

回復期リハビリなどでは退院前に家屋調査に行かれることもあると思います。

その際、写真等で家屋状況を撮ったり、段差の高さや廊下の幅などを測っていると、再測しなくて良くなるので頂けると非常に助かります。

訪問リハビリの初回訪問前にもイメージもつきやすいですし、通所系サービスの人も助かると思います。

リハビリの内容は目的と目標を教えて欲しい!

リハビリの内容で大切なのは目的と目標です。

何を目的にどんなことをやっていたか、そして退院後何を目標と考えていたか。

これが書いてあると助かります。

同じ方針で在宅でもリハビリを行うことができるからです。

その方が利用者さんの為になりますよね?

余談

リハサマリーの一番最後の部分に

『ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問合せ下さい』

と書いてありませんか?

私は、

『不明な点があるのですが…』

と電話します。(笑)

私だけでしょうか?

是非、在宅で働くセラピストは勇気を出して聞いてみて下さい。

地域の医療⇔介護連携の第一歩ですよ!

きっと、病院で働くセラピストの為にも、自分の為にも、利用者さんの為にもなるはずです!!

情報収集はとても大切です。

それが効果的なリハビリへ繋がると思います!

添削は在宅のセラピストに任せて下さい。

病院内の上司にリハサマリーの添削をしてもらっている人は多いと思います。

上司が生活期のリハビリの経験者であれば問題ありませんが、添削は是非、在宅で働くセラピストにお願いすることをお勧めします。

個人情報の問題などで詳細は難しいかもしれませんが、可能な限り、このブログでも添削アドバイスに協力させて頂きます。

是非、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

この記事

少しは参考になりましたか?

全てこの通りでなくては良いです。

ただ、在宅で働くセラピストはどんな内容のリハサマリーを欲しいと思っているのか?

受け取り側の気持ちを分かって頂けたら嬉しいです。

2 Comments

みのりんぱぱ

サマリーの原則は簡潔であることです。ただ個別性を重要視される世の中、サマリーにも個別性があっても良いと思っています。たまにですが、”コピペ”で作成!?みたいなサマリーに出会うことがあります(笑)

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。