リハビリ

サービス担当者会議が機能していない現状~訪問リハの視点~

私は訪問リハビリに従事しているが、サービス担当者会議には毎回出席するようにしています。

多忙な業務や事業所の方針によりサービス担当者会議に出席できない人も多くいると思います。

しかし、私はこのサービス担当者会議こそ他職種連携のを握っていると思います。

このサービス担当者会議について説明していきたいと思います。

サービス担当者会議とは?

サービス担当者会議とは、ケアプランを作成する際、原案の段階で、担当のケアマネジャーを中心に、介護サービスを提供する事業者やサービスにかかわる担当者(ホームヘルパーやデイサービス担当者など)、利用者(要介護者)本人やその家族、医師(かかりつけ医)などが集まって、各々の立場から意見を述べサービスを検討する会議です。

サービス担当者会議の目的

サービス担当者会議の目的は以下の通りです。

 

①利用者やその家族の生活全体およびその課題を共通理解すること

②地域の公的サービス・インフォーマルサービスなどの情報共有をし、その役割を理解すること

③利用者の課題、その利用者の生活機能向上の目標、支援の方針、支援計画などを協議すること

④ケアプランにおけるサービス事業者等の役割を相互に理解すること

サービス担当者会議が必要な場合

サービス担当者会議が必要な場合は以下の通りです。

 

①要介護認定を受けている利用者が、要介護認定を受けた場合

②要介護認定を受けている利用者が、要介護状態区分の変更の認定を受けた場合

③サービスの変更があった場合

リハビリテーション会議とは?

リハビリテーション会議は医師を含む多職種がアセスメント結果を共有し、生活や支援の目標、目標を実現する期限、具体的な支援方法、介入の頻度・時間、訪問の必要性の有無、各職種の関わり方等を取りまとめ、リハビリテーション計画を作成する場です。

リハビリ会議って何?分かり易く詳しく解説します!

サービス担当者会議とリハビリテーション会議の違い

大きな違いはないと解釈して良いと思います。

小さな違いに関しては、招集司会進行議事録作成という役割がケアマネージャーなのはサービス担当者会議であり、リハビリテーション職なのがリハビリテーション職員というくらいです。

頻度に関してもリハビリテーション会議の方が多くなることが多いです。

また、リハビリテーション会議をサービス担当者会議とすることもできます。

リハビリテーション会議はリハビリテーション計画を、サービス担当者会議はケアプランをとなっておりますが、両者共に総合的にその一人の利用者のことを考えるという点では同様だと解釈して良いと思います。

サービス担当者会議の現状

『他職種連携』と言ってもなかなかできていないということを感じている人は多いと思います。

連携はサービスの部分が多く、事業所への還元が少ないということが背景にあるということも理由の一つだと思います。

しかし、これからの時代は他職種連携が必須になります。

一つの事業所だけで一人を支えることなんて絶対に無理だからです。

各事業所および地域住民が手を取り合い、一人の利用者を支えていかなければ地域全体は支えれません。

他職種連携と言ったら『サービス担当者会議』が思い浮かぶ人も多くいると思います。

サービス担当者会議は比較的参加してくれる事業所も多いのではないでしょうか?

基本的に介護度の更新の際のサービス担当者会議は出席者も多いはずです。

その『サービス担当者会議』しっかりできていますでしょうか?

私はこのようなことを感じています。

『ただの報告会となっており、機能していない』

報告会では集まる意味がありません。

ケアプランはケアマネージャーだけで作るものではありません。

ケアプランは全員で作るものです。

その一つの会が『サービス担当者会議』だと私は思っています。

ケアマネージャーが持ってくるケアプランはあくまで原案です。

それを検討する会です。

原案をそのままサインし持ち帰っていませんか?

それは他職種協働とは言えないと思います。

わざわざ現状を報告し課題を抽出し、提供内容を検討する

その結果、ケアプランが変わらないはずがありません。

ケアプランに意見を載せることが専門性ではないでしょうか?

リハビリ専門職への期待

リハビリ専門職の視点は非常に高く評価されてると思います。

リハビリ専門職によるマネジメント

その確かな視点をケアプランに活かしていきましょう。

すぐには伝わらないかもしれません。

私も訪問リハビリの『卒業』に関しては今までは何度もケアマネージャーと意見の食い違いがありました。

今でもあります。

訪問リハビリの卒業について本気出して考えてみた

でも、言い続けてきたことで少しずつ理解してくれるケアマネージャーさん・他職種のみなさんも増えてきたのも事実です。

リハビリ専門職にはその確かな視点があると思います。

『なんでだろう?』と考える職種です。

私は、リハビリテーション職こそ、サービス担当者会議を機能させる重要人物だと思っています。

介護サービスだけでは支えれない

ケアプランの最後のページに疑問を感じる人はいませんか?

私は以前から感じていました。

『夜が無い』

そーなんです。

夜が無いんです。

在宅で生活する人は24時間365日過ごしています。

あと一つケアプランに疑問に感じていたことがあります。

『家族・医師・サービス事業所だけ』

そーなんです。

この人たちだけの支えで生きている訳ではありません。

援助に携わる者には主治医、看護師、理学療法士や作業療法士、訪問介護士、その他サービス担当者や近隣住民、ボランティア、スーパーの店員、民政委員、新聞配達員などのインフォーマルサービスの担い手も含まれます。

私が何を言いたいかを察した人もいるでしょう。

そこに生まれたのが小規模多機能型居宅介護の考え方

ライフサポートプランです。

正直、詳しくは語れませんが、私は小規模多機能型居宅介護と訪問リハビリがタッグを組んだ時、初めてこのプランを見ました。

初めて見た感想は

『すごい細かい』

でも、すごいと思いました。

自分が見れていないことの記載もありました。

まだ知らない人で興味がある人が『ライフサポートプラン』で調べてみてください。

この書式でマネジメントを考えていけば、マネジメント力は必ずつくと思います。

是非、一度今関わっている利用者様でライフサポートプランを立てて見てください。

きっとサービス事業者だけで支えている訳ではないということが分かるはずです。

そして、『私の役割ってなんだろう?』と考えてみてください。

看護小規模多機能型居宅介護って何?分かり易く詳しく解説

他職種連携における訪問リハビリの役割

冒頭にも説明しましたが、サービス担当者会議の目的の一つに

『ケアプランにおけるサービス事業者等の役割を相互に理解すること』

ということがあります。

私はこれをサービス担当者会議では一番大切にしています。

例を挙げて分かり易く説明していきます。

ケース①(A氏)

サービス内容:訪問看護師、訪問リハビリ

ケース②(B氏)

サービス内容:訪問リハビリ

この2つの場合、訪問リハビリの役割が変わります。

A氏の場合、訪問看護師という素晴らしい仲間がいます。

服薬管理や排泄管理等のスペシャリストが仲間にいます。

そこは訪問看護師に任せるところです。

しかし、B氏の場合、関わっているのは訪問リハビリだけです。

A氏で訪問看護師が担っていた役割を担う必要があります。

ケース③(C氏)

サービス内容:訪問リハビリ、通所リハビリ、デイサービス

時々ありますよね?

こういうケアプラン。

もし、デイサービスにもセラピストがいる場合、各事業所の役割をケアプランに明確化していますか?

確かにセラピストはセラピストです。

しかし、サービスの種類は異なり、目的も役割も異なります。

この役割が明確化していない、目的がしっかりしていない、相互に理解していない。

これが問題なのです。

そこをしっかりと相互に理解し、明確化し、任せるところは任せる。

それができていないと過剰なサービスとなり、介護給付費の増加への繋がります。

『私たちの役割は○○』『私たちの役割は△△』

一緒だったら、見直しが必要かもしれません。

決して全く別のことをやらなくてはいけないということではありません。

目指す先は一緒ですので…。

病院から在宅に”つなぐ”リハビリ【対談】回復期を知る訪問PTと訪問7年目のPT

サービス担当者会議の開き方の本

ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談は有料です。 リアル&オンラインサロンでは無料となっております。 個別コンサルも行なっております。 まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。