リハビリ

訪問看護ステーションの職員が8割以上理学療法士等ではダメなんですか?

訪問リハビリブログ「リハウルフ」を運営しております訪問リハビリ8年目(内、訪問看護3年)の理学療法士の杉浦良介です。

このブログでは訪問リハビリを中心とした記事を300以上書いております。

制度に関しまして特に力を入れて書いておりますので、是非観ていただけると幸いです。

訪問リハビリの制度に迷ったらリハウルフを見るべき理由訪問リハビリを行っていて必ずぶつかる壁は制度です。 訪問リハビリを行っていて制度について悩むことはありませんか? 本記事の内...

最近、訪問看護ステーションにリハビリ職がたくさんいる問題が話題になっております。

皆さんはこの問題をどのように解釈しているのでしょうか?

最近、7月18日にメディ・ウォッチより「スタッフの8割以上が理学療法士の訪問看護ステーション、健全な姿なのか―中医協総会 」という記事が上がりました。

そして、7月19日にJOINTより「訪問看護ステーションなのに職員はリハ職ばかり? 疑問の声が相次ぐ 」という記事が上がりました。

そして、リハウルフでも書きます(笑)

中央社会保険医療協議会 総会(第419回)

今回、覚えておくべきことは、まずこの「中央社会保険医療協議会 総会(第419回)」の結果に対して各サイトが情報を分かり易く示しているということです。

きっと、この中央社会保険医療協議会 総会(第419回)の資料を全部読んでいる人はほとんどいないでしょう。これらの情報サイトの記事の中にある言葉だけを読んでさらに解釈をしてしまっている人も多いはずです。

情報は「わかりやすい」ことが大切です。

では、実際に訪問リハビリに8年携わっている身からの意見を情報発信したいと思います。

中央社会保険医療協議会 総会(第419回)要約

まず、この総会のメンバーを紹介しましょう。

リハビリ専門職はいません。

そんな状況での話し合いであったということを想像してください。

リハビリ職としてはちょっと残念な気持ちになります。

中央社会保険医療協議会委員名簿 平成31年3月1日現在

今回の総会ではこのこと以外に多くのことが取り上げられました。

その中で、なぜかこの問題が取り上げられたのです。

訪問看護ステーションにリハビリ職がたくさんいる問題

7月18日にメディ・ウォッチより「スタッフの8割以上が理学療法士の訪問看護ステーション、健全な姿なのか―中医協総会

7月19日にJOINTより「訪問看護ステーションなのに職員はリハ職ばかり? 疑問の声が相次ぐ

「PTなどが8割超の事業所にはびっくりした。患者さんの状態像に偏りがあるのではないか。本当に健全で望ましいあり方なのか危惧している」。 日本医師会の今村聡副会長はそう述べた。

全日本病院協会の猪口雄二会長は、「最近、リハビリをするための事業所がどんどん増えている。何らかの手を打たないと絶対にまずい」と指摘。「訪問リハなら当然、通所が難しい人が中心となるべきではないか。介護保険ではそうした規定が全く無い。野放し状態になっている」と述べた。

引用)JOINT

他にもたくさんの意見交換がされたと思いますし、その一部を取り上げているだけだと思いますので、この言葉だけに流されることは良くないとは思います。

ここから今回出された資料を元に私の意見を少し話させていただきます。

訪問看護ステーションは年々増えている

訪問看護ステーションは年々増加しているのは間違いないことです。

データの通り間違いなく、訪問看護ステーションは増えています。

訪問看護ステーションの従事者数のうち、理学療法士等が占める割合が増加している

平成13年からH29年にかけて、看護師が占める割合は91%から71%に低下し、理学療法士等の割合が5%から22%に増加しています。

事業所数も増えているわけですから、16年の間に訪問看護ステーションで働く理学療法士等は増えています。そして、事業所に占める理学療法士等の割合も増えているようです。

訪問看護ステーションにおける理学療法士等の割合

では、実際に訪問看護ステーションにおいて理学療法士等がいるのか見てみましょう。

1番新しいH29のデータでは、

  • PT等がいない:45.9%
  • PT等が20%未満:20.7%
  • 20〜40%未満:17.8%
  • 40〜60%未満:10.9%
  • 60〜80%未満:4.3%
  • 80%以上:0.4%

実際に訪問リハビリで8年間働いている理学療法士の私としましては、「理学療法士等のリハビリ専門職が訪問看護ステーションに欲しい」という看護師の管理者の声は多く聞きます。

PT等がいない45.9%の事業所方がちょっと問題な気がしますね。

PT等がいることで事業所内で多(他)職種連携をすることができ、より利用者さんの在宅支援がスムーズになると思います。

他職種連携と多職種連携の違いとは?

一方、理学療法士等が80%以上の事業所は0.4%だけです。

資料のデータ的には、理学療法士等が60%以上あたりから24時間対応体制加算の届け出割合が減っています。

しかし、理学療法士等が60%以上の事業所は全体の4.7%だけです。

確かに24時間対応体制加算は利用者や家族にとっては非常に心強いサービスだと思います。これは理学療法士である私も感じております。

しかし、数値だけ見ると、先に目をつけるべき問題がもう少し他のところにもあるのではないかなぁと思ってしまいます。

例えば、今回は理学療法士等となっておりますが、訪問している言語聴覚士の数はほんのわずかです。

言語聴覚士による訪問が必要だけど「セラピストがいない」という問題を抱えている事業所は多いのではないでしょうか?

少しは取り上げて欲しいですよね!

訪問看護も訪問リハビリも訪問介護も訪問入浴もっと広めたい!

私は冒頭にも話しましたが、8年間訪問リハビリの分野(内、3年訪問看護ステーション)で働いている理学療法士です。

現在31歳なので、「人生の4分の1」在宅介護の現場を見てきています。

そこで感じることは、もちろん地域性等もありますが、まだまだ訪問系サービスを知られていないということです。

これからの時代背景を見ても訪問系サービスは必要です。

根拠は、現場で感じているからです。

根拠ないっって言わないでください(笑)

  • 「リハビリ職員さんが家に来てくれるの?初めて知った!」という家族
  • 「看護師さんが24時間対応してくれるなんて安心」という利用者
  • 「お風呂に入れて幸せ」と訪問入浴を喜ぶ利用者
  • 「訪問介護がサポートしてくれるから一人暮らしを続けられる」と喜ぶ独居の方

現場で働く看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護福祉士、ケアマネージャーは、使いやすい(働きやすい)サービスを望んでいるはずです。

介護保険の存続等も問題に挙げられておりますが、現場では現場でしかわからない問題もありますし、しっかりと必要な人に必要なだけのサービス選定ができるように多職種で考えて在宅支援をしているはずです。

理学療法士である私が伝えると説得力に欠けるかもしれませんが、訪問リハビリで働く理学療法士等は結構役に立ちます(笑)

だから私はこれからも「訪問リハビリを広める」ために、Twitterでも情報発信をし、ブログを書き、無料オンラインサロンを続け、訪問リハビリセミナーをやります。

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できることから少しずつやって、時には協力し合ってみんなで住みやすい地域を作っていきましょー!

 

私が行なっているセミナーです。

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こちら↓の記事でもう少し分析しています。

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杉浦 良介
静岡県磐田市在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 セミナー講師・コンサル(個別相談・企業向け)・寄稿等のお仕事の依頼もお待ちしております。 Twitter・Facebook・Instagramのフォローもどうぞよろしくお願いします。
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