リハビリ

訪問リハビリテーションアドバイスブック【編集者にインタビュー】

訪問リハビリテーションアドバイスブックという本をご存知でしょうか?

訪問リハビリテーションアドバイスブックを編集した辰巳昌嵩さんに実際にお会いし、インタビューをさせて頂きましたので、その内容をブログという形でみなさんにシェアをしたいと思います。

読みやすい形で皆さんが分かりやすい形で記事にしてみました。

ぜひ、訪問リハビリに関わる人だけでなく、多くに人に読んで頂ければ幸いです。

本記事の内容

・辰巳昌嵩さんって何者?
・訪問リハビリテーションアドバイスブックをオススメする理由
・お会いした中で私が感じたこと

では、記事を読み進めてみてください。

訪問リハビリテーションアドバイスブック

まずは辰巳昌嵩さんが編集をした「訪問リハビリテーションアドバイスブック」を簡単に紹介させていただきます。

内容は以下のようになっております。

まさに訪問リハビリテーションについての教科書のようなラインナップとなっております。

I部 基本技能
1章 訪問セラピストの特性
2章 関連職種とチームアプローチ -在宅での各職種の働きと他職種がセラピストに求めること-
3章 日々の情報共有方法と担当者会議のポイント

II部 評価とアセスメント技能
1章 評価とアセスメント:総論
2章 評価とアセスメント:実践
3章 小児

III部 リスク管理と緊急時対応の技能
1章 リスク管理とリハのバランス
2章 緊急/事故対応
3章 集中的介入
4章 知っておくべき薬剤知識

IV部 環境へのアプローチ技能
1章 参加・活動レベルと生活範囲の捉え方
2章 ケアプランにおける訪問リハ
3章 住環境評価と住宅改修へのかかわり方
4章 家族の介護負担/介護能力
5章 小児対象者における環境設定へのかかわり
6章 対象者における近隣の医療・介護資源

V部 身体ケア技能
1章 身体ケア
2章 管理と指導

VI部 総合アプローチ技能
1章 筋力維持・増強
2章 関節可動域の維持と改善/疼痛管理
3章 転倒予防および転倒時対応
4章 ADL動作へのアプローチ
5章 高次能機能障害への対策
6章 住環境の調整方法
7章 外出

訪問リハビリに関わるセラピストだけでなく、病院で働くセラピストにも知ってもらいたい内容となっております。

この本の最大の特徴は多職種の執筆者によって創られた書籍であるということです。

どの方も色々な分野でご活躍されている人ばかりです。

編集者の辰巳昌嵩さんって何者?

「訪問リハビリテーションアドバイスブック」は私は発売してからすぐに購入させて頂きました。

しかし、その時、辰巳昌嵩さんの存在は知らなかったです。

辰巳昌嵩さんを知ったのはTwitterです。

辰巳さんのTwitter

あれ?

「もしかしてあの訪問リハビリテーションアドバイスブックを書いた人?」

と思って調べてみたらそうでした!

しかし、この自己紹介を見る限り、

何者??(笑)

・理学療法士
・東アフリカ?(笑)
・タンザニア?(笑)
・スワヒリ語通訳?(笑)

何者??(笑)

辰巳さんにお会いしたきっかけ

私は会いたい人には会いに行きたくなっちゃう人なんです。

有名人に会いに行く方法を教えますね!

今回、辰巳さんにお会いできた作戦を公開します。

まず、Twitterでメンションする!

メンションとは、自分の書いたメッセージなどを送るときに、読んで欲しい相手をしてする機能です。

こんな感じでTwitterを使えば、有名人にも簡単に会えました。(笑)

12月19日に連絡をとり、1月9日に会ったというスピード感です。

みなさんも、会いたい人には「会いたい!」と言いましょう!

会えますよ!(実体験)

辰巳昌嵩さんの経歴は?

辰巳さんとは大阪の心斎橋のカフェで待ち合わせして4時間くらいお話をさせて頂きました。

オシャレな落ち着いたカフェを用意して頂き、美味しいコーヒーとケーキを頂きながらお話を聞かせて頂きました。

お会いして1分後、早速質問させて頂きました。

辰巳さんって何者なんですか?

昨年から引き続き(東)アフリカ、とりわけタンザニア住民の健康問題に着目した介入を軸に、腰痛調査や肥満対策に関する研究に取り組んでいます。“Think globally, act locally.”の精神で開発途上国における健康問題に幅広く多方面で活動していきたいです。

引用)京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 青山研究室

ざっくりと説明しますとこんな感じです。

・急性期、回復期、生活期の全てのステージを経験された理学療法士

・JICAでタンザニアに2年行った理学療法士

・京都大学大学院医学研究科人間健康化学系専攻で研究に取り組んでいる

・タンザニアやアフリカに行って研究をしている

それ以外にも、スワヒリ語の通訳をやっていたり、毎日違う病院や施設で5つくらい掛け持ちして理学療法士として働いていた時期もあったり、バーの店長をしていた時期があったり(笑)、異例の経歴を持たれている方ということが分かりました。

書籍までの流れや書籍発行の苦労なども説明して頂けましたが、今回は割愛させて頂きます。

私(杉浦)自身は7年間訪問リハビリをやっている身です。

今回お話しをさせていただいて、私自身が現場レベルで考えていることに対してとても共感を得ることができたので、「訪問リハビリテーションアドバイスブック」の内容を元に深掘らせて頂きました。

その一部を紹介させて頂きます。

訪問リハビリテーションアドバイスブックの内容より

私がこの訪問リハビリの本で共感できる内容が多々ありました。

その中で1番共感した部分を紹介させて頂きます。

他分野の理解や協調性を備え、そのうえで高いコミュニケーション能力と積極的なネットワークづくりを実践、構築できることが求められ、人間性としての豊かさが不可欠な分野が在宅医療/訪問リハなのである

訪問リハビリテーションアドバイスブック(P4)より

まさに!!!

私の言いたいことです。

これは辰巳昌嵩さんが「訪問セラピストの特性と視点」の項目で書かれている文章です。

  • 他分野の理解
  • 協調性
  • 高いコミュニケーション
  • 積極的なネットワークづくり
  • 人間性としての豊かさ

訪問セラピストはリハビリ専門職として数年間の経験が必要」などと言われることもありますが、私はそうは思いません。

上記したようなことができるセラピストは新卒のセラピストでも訪問リハビリの分野では十分活躍できると思っています。

これは初めは十分ではなくても、このようなスキルを徐々につけていけば訪問セラピストとして活躍でき、それが地域のためになると思っています。

私が特に共感した内容

私が訪問リハビリテーションアドバイスブックから特に共感した内容を紹介させていただきたいと思います。

 

・最重要となるのが対象者本人の尊厳を守ることを前提とした環境調整や機能回復/向上プログラムの立案と提示ができるかどうかである。

・専門職としての知識だけでなく、対象者個人の経験や見識、思想、大切にしている事象(いわゆるこだわりなど)や事柄、抱えている疑問を吸い上げ、それらと知識を関連させ包括的に判断し・・(略)・・・。

・在宅医療はケアプランを作成するケアマネージャーが主体という思い込みをもたれてしまうケースがあるが、本来は対象者・家族が主体であり、その重要な関心事/課題に焦点を当て、共通の目標を設定することができることが最優先である。

「自立」と「依存」のバランスを良好な状態に再構築するために必要なことは、客観的かつ公平に社会的な(/家庭の)役割を確認できる環境だろう。

訪問リハビリテーションアドバイスブックより

これらは全て「訪問リハビリテーションアドバイスブック」の編集者である辰巳昌嵩さんの文章です。

私が伝えたいことは、このように、「訪問リハビリテーションアドバイスブック」は、訪問リハビリで大切なことが詰まっている書籍であるということ。

訪問リハビリについての知識を深めたい人には本当にオススメの本です。

 

辰巳昌嵩さんに聞いてみた

私は4時間話す中で色々なことを質問させていただきました。

辰巳さんにとってすごいと思う人はどんな人ですか?

その返答がとても勉強になりました。

  • 自分の強みを自分で分かっていて、自分が最も活躍できる場所で活躍している人
  • 自分ができないことをできる人

少し言い回しが違っていたかもしれませんが、これってとても大切なことだと思うんですよね。

自分のできないことは補ってもらえば良い。自分ができることを自分の得意なフィールドで行えば良い!

まさに「訪問リハビリテーションアドバイスブック」も辰巳さんのいうすごい人の集合体ではないのでは?

と思いました。

 

そして、もう一つ話をシェアをさせていただきます。

「リハビリを行う中で、絶対1回は笑わってもらおうと思っている」

その人の満足度を「笑顔」という指標を用いているらしいです。

とても分かり易い!って思いました。

この話が出た経緯は私がこんな話をしたからです。

杉浦:「私って以前は自分が満足できる訪問リハビリをしたいって思っていたんですよね。訪問リハビリの中で、40分・60分という短い時間で何かをしてげなくちゃ!と常に考えていて、自分が満足できた時は達成感を感じでいたことがありました。でも、ある日、利用者さんが望んでいることは自分が提供したいことではない!って気づいたんですよね。その時から私はとにかく相手の話をしっかりと聴くようにしました。そして、利用者さん・ご家族さんは何を望んでいるのだろう?と考えるようになりました。」

そんな話をしている時に、訪問リハビリアドバイスをいただきました。

満足度を「笑顔」という指標を用いる!

皆さんも1回の訪問リハビリでまずは「笑顔」という超短期目標を掲げてみてはいかがでしょうか?

ちなみに私はリハビリの最終目標は「笑顔」だと思っています。

最後に

辰巳さんへ

今回は貴重な時間を4時間も私に使っていただき(+居酒屋2時間以上)、貴重なお話をしていただきありがとうございました。

貴重なお話を聞くことで、私自身ひと回りもふた回りも成長できました。

そして、とても刺激をもらうこともできました。

しかも、ご馳走していただき、手土産までいただき本当にありがとうございました。

辰巳さんの想いが詰まった「訪問リハビリテーションアドバイスブック」を参考にさせて頂き、これからもっと訪問リハビリを広める活動を行なっていきたいと思います。

ABOUT ME
杉浦 良介
静岡県磐田市在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 セミナー講師・コンサル(個別相談・企業向け)・寄稿等のお仕事の依頼もお待ちしております。 Twitter・Facebook・Instagramのフォローもどうぞよろしくお願いします。
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