リハビリ

リハビリでは自主トレチェック表を最大限に有効活用しよう!

 

訪問リハビリは週1回~3回(1回あたり40分間・60分間)という関わりの中で利用者さんに対して有益なことを提供する必要があります。

訪問リハビリに関わって間もないセラピストは、『40分間という短い時間で何ができるのか?』と考えたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。

生活期のリハビリは短い時間での関わりとなります。

回復期病棟など毎日長い時間の関わりと同じように関わっていても効果は期待できない場合多々あります。

関わり方を工夫しなくては効果は出ません。

それがダラダラリハビリを誘発する可能性もあります。

訪問リハビリはじめ生活期リハビリでは、『セラピストが関わっている時の時間より、関わっていない時の時間をどう活かすか?』ということが重要になります。

その一つの方法が‟リハビリの自主トレチェック表の課題”です。

リハビリの自主トレチェック表について

リハビリの自主トレチェック表と言いましても活用方法やチェック表は色々なものがあります。

  • ファイルの活用
  • 血圧チェック表
  • 体温チェック表
  • 自主トレチェック表
  • 歩数チェック表
  • 食事チェック表
  • 排便チェック表
  • 排尿チェック表
  • 転倒回数チェック表
  • カレンダーの活用
  • 脳トレプリント
  • 晴雨表

一つずつ説明していきますね!

ファイルを活用しよう

少し話がそれますが、

利用者さんにリハビリ計画書を配布する目的は何でしょうか?

私はこのような経験をしたことがあります。

  • リハビリ計画書の内容が難しくて分からないと言われる
  • リハビリ計画書の文字が小さいと言われる
  • リハビリ計画書が無くなる。ゴミになっている。

本来の目的として『リハビリ計画書は実地指導の為にやるもの』ではないと思います。

リハビリ計画書は、目標を一緒に確認して、その目標に対して何をすることができるのかを利用者さんと共に考える為にあるものだと思います。

リハビリ計画書を説明し、その計画書にサインを貰う。

その時間はとても大切な時間だと考えております。

リハビリ計画書などの書類はリハビリと一緒です。

リハビリもただやるのではなく、やる理由が必要です。

リハビリ計画書もただ作るのではなく、利用者さんの為にならないと意味がありません。

私は制度上、どうせ作るなら、利用者さんの為になるものを作ろうと考え、以下のことを行いました。

  1. 利用者さんのお宅に訪問リハビリファイルを置かせて頂く
  2. そのファイルにリハビリ計画書を綴じていく
  3. リハビリ計画書をなるべく分かり易く、大きな文字にする
  4. 利用者さんに分かり易いように、別に簡素化した計画書をつくる
  5. 簡素化した計画書には大きな目標1つと小さな目標4つを載せる
  6. 小さな目標には達成度を5段階でつける
  7. ADL、IADLが一目で分かるようにグラフにして載せる

このような工夫をするだけで、目標を確認し合い、達成を喜び合え、同じリハビリメニューを半永久的に行うといった効果が低いダラダラリハビリを防止することができます。

このファイルは非常に効果的だと考えております。

私はファイルを利用者さん全員に分け、様々なものを配布しています。

事業所紹介、熱中症予防、リハビリメニュー表、インフルエンザ対策‥‥等様々な案内を皆様に配布し、ファイルで保管して頂いています。

これは、訪問リハビリを卒業してもファイルを振り返り自立した生活を送られるようにする為、関わる事業所に何をやっているかを見てもらう為、達成感を味わって頂き、『こんなにやったから大丈夫』という安心感を持ってもらう為です。

私は訪問リハビリを積極的に卒業を目指しています。

しかし、決して見捨てる訳ではありません。

しっかりとした関わりをし、その記録をファイルに残し、いつでもまた来る約束を交わして卒業をさせているだけです。

卒業させる理由についてはこの記事をご覧ください。

訪問リハビリの卒業について本気出して考えてみた訪問リハビリインタビューが4人目/5人目の記事です。 訪問リハビリインタビューとは何か?を知りたい人はこちらの記事を参考にしてください...

話を戻します。

様々なチェックシートを活用し、その記録をファイルに残す。

では、私が普段行っているチェックシートや課題の一部を紹介します。

血圧チェックシート

血圧手帳でも構いません。

リハビリがない時でも、自ら血圧を管理してもらうことはとても大切なことです。

受診の時に持っていき、医師に確認をしてもらうこと。

血圧が異常と感じた時は報告書等で医師に報告することも大切なことだと思います。

体温チェックシート

体温はバイタルサインの基本中の基本です。

血圧と一緒の表でも良いのですが、体温を定期的に測る必要のある方もいらっしゃいます。

自主練習チェックシート

これは一番有名で一番有効な方法かもしれません。

指導した自主体操の内容に沿って、毎日実施した数を記入していくというチェックシートです。

訪問リハビリでは、その時運動するだけではあまり効果的ではありません。

運動を習慣化させるということが非常に大切なのです。

歩数チェックシート

自主練習チェックシートの一部ですが、毎日の歩数を歩数計などを利用し活動量を測定するということは、普段どのくらい動いているかが一目瞭然となり、非常に効果的です。

歩数(数字)で変化を見るということは利用者さん自身も効果を感じ意欲の向上に繋がると思います。

『自分は1ヶ月前より、動くようになってきたんだ』

数字化してそう感じてもらいましょう。

このフィードバックだけで、非常に素晴らしいリハビリの効果が期待できると思います。

食事チェックシート

食事・栄養はリハビリにはとても大切なことです。

食事がしっかり摂れているか。バランスよく栄養素が摂れているか。

これを確認することは全身状態の為にも、筋肉の為にも重要となります。

栄養素に丸を付けるタイプをお勧めします。

排便チェックシート

排便について悩まれている利用者さんはたくさんいらっしゃいます。

自ら訴えていなくても問題を抱えている方も多くいます。

言い難い事でありますが、その相談に乗ることで逆に信頼感を得る場合も多くあると思います。

医師にも言えずに市販薬を飲まれている方もいます。

『いつ・どのくらい・どのような便が出たのか?』

『下剤はどのタイミングで何を使用したのか?』

このようなことをチェックシートに書き込んで頂くことで、医師や看護師にも報告できます。

排尿チェックシート

排便と同様に排尿についても問題を抱えている方は多くいます。

『トイレが近くなるから水分を摂らないようにしている』

『夜間、何度もトイレで目が覚める』

この2点は一番多い利用者さんの悩みかもしれません。

水分摂取・排尿・服薬管理

この問題は1番リハビリっぽい『運動』への影響も大いにあります。

在宅生活で排尿の量を明確に調べるということは難しいですが、やらないよりかはやった方が何かが見えてくることもあります。

全て繋がっており、何が原因なのか?ということをしっかりと推測する為にも必要なことだと思います。

例えば、外出できない理由が運動機能ではなく、『トイレが近いから』という場合もあります。

排尿チェックシートでは、尿意と回数をチェックしましょう。

また、その結果を踏まえ、様々な症状を把握した上、泌尿器科への受診を勧めることができるきっかけになると思います。

転倒回数チェックシート

『よく転んでしまう』

という相談は多くの方から聞かれます。

転倒予防はリハビリ専門職が得意としている分野で、外すことのできない課題の一つだと思います。

しかし、実際どの程度の転倒状況かはなかなか在宅では把握することが困難です。

その為、転倒回数チェックシートを活用し、フィードバックをするという方法をお勧めします。

いつ・どこで・どのように転倒をしたのか?

それは、どのくらいの頻度であることなのか?

ということを把握する必要があります。

それをしっかり把握することによって、具体的な目標設定も可能になります。

『来月は転倒が1ヶ月間で3回以内』

など、このような具体的な目標を立てられることができます。

転倒自体は問題がありません。

バランスを崩し、転倒し、怪我をすることが問題です。

カレンダー

『今日は何月?何日?何曜日?』

このようなことも多くみられると思います。

毎日を充実して規則正しく生活をする為にも、カレンダーを毎日チェックして頂くという事も大切です。

例えば、塗り絵の数字カレンダーに毎日色を塗るという作業でも手指の巧緻性を養うこともでき、認知機能面に対しても効果が期待できます。

毎日の予定を記入する、一言日記を記録する、予定がある時までカウントダウンをする、毎日日めくりをするなど工夫をすることも良いかもしれませんね。

脳トレプリント

間違い探しや計算、漢字の書き取り、迷路などの脳トレプリントを課題として出し、次回までにやっていただく。

そして、スタンプラリー形式で達成感を味わって頂くということも依存や卒業できない人に対しては有効かもしれません。

脳トレプリントを実施することで脳の活性化に加え、座位保持能力の向上や規則正しい生活リズムの獲得なども効果が得られると思います。

デイサービスなどに通えない人にとって、訪問型デイサービスのようにこのような取り組みも生活の質の向上に繋がるのではないでしょうか?

晴雨表

晴雨表は御存じでしょうか?

晴れの日・雨の日・曇りの日を色分けし、毎日どんな天気だったのかを記録していく表です。

毎日、外を見て、今日の日を振り返る。

そして、毎日カレンダーに天気の色を塗る。

1ヶ月経ってみて、今月は晴れが多かった。

1年経ってみて、○月はこんな天気だった。

このように振り返ることで、四季を感じることができるかもしれません。

また、本人の役割としてこの作業を行って頂くことで、何もない毎日から何かが変わるきっかけになるかもしれませんね。

是非、試してみて下さい。

おわりに

今回は、チェックシートということにフォーカスを当て、訪問リハビリでできることを紹介しました。

冒頭でも述べましたが、訪問リハビリ含め、生活期のリハビリでは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職の関わる時間は限られています。

その限られた中で何ができるのか?と考えた時に、私はチェックシートや課題のを有効活用しようと思いつきました。

これは訪問リハビリの中で行う一部の工夫です。

何より自主性が大切であり、何かをきっかけに自然と身体を動かすようになります。

単純に同じ運動を40分間のセラピストとの関わりの中で行うより、1週間をどう生活してもらうのか?ということを考える方が効果的かもしれません。

普段の業務で訪問リハビリを提供する中で、悩んだ時は少しこのようなチェックシートや課題ということを取り入れてみてはいかがでしょうか?

皆さんが取り組んでいるチェックシートや課題などがありましたら、コメントして頂けると嬉しいです。よろしくお願い致します。

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杉浦 良介
静岡県出身・在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 訪問リハビリが好きな人・訪問リハビリについて知りたい人・繋がりたい人・悩んでいる一般の人…ドシドシお問合せ下さい! 相談されると喜んで返信します(笑) まずはお問い合わせから連絡をお願いいたします。 Twitter・Facebookのフォローもどうぞよろしくお願いします。
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