リハビリ

訪問リハビリは病院とは違う!家にあるものを工夫してリハビリしよう!

訪問リハビリで道具がなくて困った!

  • 「歩行器もない」
  • 「検査機器もない」

そんな経験をしたことがある方はいますか?

安心してください。

それが訪問リハビリの最大の特徴であり、その環境でリハビリができる人こそ本物の訪問セラピストです。

訪問リハビリは道具がない!

病院に併設されている訪問リハビリ事業所は、病院から借りれば持ち運び可能なものはある程度借りて家に持っていくことも可能です。

しかし、病院に物品がない時、または単独の訪問看護ステーションなどはリハビリの道具を借りることすらできません。

都会の訪問リハビリの事業所は、自転車やバイクで訪問しているため、物品を持って行きたくても持っていけない状況でリハビリを行うことになります。

それが訪問リハビリなのです。

極端な例を挙げてみましょう。

この本より引用させていただきます。

筆者(岩田研二さん)も青年海外協力隊でタイに派遣されていたころ、リハ室に血圧計がなかったため、今回紹介する方法(ダブルハンド法)と同様の測定をしていた。

引用)訪問リハビリテーションアドバイスブックP166

例えば、血圧計がなければ、ダブルハンド法を用いたり、メジャーを忘れてしまった時は、他のものを代用して測ったりすることができます。

他の例として、岩田さんのブログにも書いてありました。

物がなければ作る

引用)岩田研二さんのブログより

そうなんです!

物がなければ作れば良いのです。

訪問リハビリテーションアドバイスブックの編集の辰巳さんも、タンザニアできっと同じような経験があったはずです。

写真を見る限り、手ぶらです。

 

引用)辰巳さんTwitterより

今回は海外の話を出させていただきましたが、訪問リハビリは病院と異なり、いろいろな道具がない状況でリハビリを行うことになります。

道具がなければ、リハビリはできませんか?

道具がなければ、見捨てますか?

家にあるものを代用したり、セラピストのアイデア次第で対応ができるのです。

自分のアイデアを頼りましょう!

それが訪問セラピストには必要な能力なのです。

訪問リハビリでの工夫例

訪問リハビリではいろいろな工夫をします。

例えばリハビリの器具を代替する場合

  • 平行棒の代わりに椅子を2脚使って平行棒のようにする
  • ボールを挟んで筋トレをしたい場合は座布団やクッションを使う

このような形でアイデア次第でどうにでもできます。

そもそも、訪問リハビリでは直接関わっている時間よりセラピストが関わらない時間を考えてアプローチをした方が有効であるため、いちいち病院などからリハビリの器具を持っていったとしてもそれが生活の中のリハビリにいかされない為、自宅にあるものを使用して指導して自主練習として定着させた方が効果があるアプローチと言えます。

重錘をバンドを持っていったところで、利用者さんが重錘バンドを買う気がなければ、その時だけのリハビリになってしまいます。それは、週1〜3回の訪問リハビリでは適切とは言えません。

また、訪問リハビリなどの在宅のリハビリでは、福祉用具のレンタルといったサービスがあり、病院より豊富な種類のその人に合った福祉用具をレンタルすることが可能です。

福祉用具業者さんとうまく連携をとっていれば、お試しレンタル期間も与えてくれるので、そのような方法も有効だと思います。

しかし、「お試しばかりしてレンタルまで繋がらない」「これもダメ、あれもダメなどと福祉用具業者を振り回す」などは避けた方が良い為、その辺も上手に日頃から連携をしていく必要があると思います。

そのためにセラピストに必要なことは身体機能と福祉用具との適合の見極め能力です。

また、毎回毎回リハビリの時間に病院などの会社の歩行器などの道具を使用していたら、その人を道具に依存させることになってしまいます。

というより、「そもそもその道具を使ったリハビリに効果はあるのでしょうか?」ということも考えなければいけないかもしれませんね。

生活レベルまで繋がり、その道具を使用することが利用者さんにとって本当に効果があるのであれば、レンタルや購入といった方法を選択することをお勧めします。

訪問リハビリでは柔軟な発想・対応が必要

今回は「道具に頼るな」という話をさせていただきましたが、道具だけでなく、訪問リハビリでは「その与えられた状況で何ができるか?」という能力が必要なのです。

リハビリに関してはもちろんですが、一人で訪問する中でいろいろなことが起こります。

  • 訪問したけど鍵が開いていない
  • 訪問したら利用者が熱中症
  • 訪問したら、転倒していた
  • 道が混んでいて次の訪問に遅れそう

訪問セラピストには、どんなアクシデントにも柔軟に対応できる能力が必要なのです。

鍵が開いていないから、鍵を貸して!
→違いますよね?笑

道具がないから、道具を買って!
→一緒のことです。

リハビリの方法は必ず一つではありません。

どんな方法でも良いのです。

どんな方法でも問題解決することが大切なことです。

これは、利用者をより良い生活に導くために、どんな方法を使ってでもみんなで力を合わせる在宅でのチームアプローチと共通することかもしれませんね!

時には薬を使用し、特にはマッサージ師を頼り、時には運動、時には鍼灸、福祉用具など…。

在宅で利用者さんがより良い生活を送るために、チームでアプローチすること。

そこにはアイデアと多職種協働が必要なのです。

「置かれた状況で、あなたは今何ができますか?」

他の方法を見つかられるかは、セラピスト次第です!

すぐに理想のものに頼るのではなく、どんな状況でも対応できるセラピストを目指しましょう!

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杉浦 良介
静岡県磐田市在住の理学療法士(PT)です。 訪問リハビリの分野が大好きです。 人と人を繋ぐ理学療法士を目指しています。 セミナー講師・コンサル(個別相談・企業向け)・寄稿等のお仕事の依頼もお待ちしております。 Twitter・Facebook・Instagramのフォローもどうぞよろしくお願いします。
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