訪問リハビリって本当に楽しいですよ。
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訪問リハビリのやりがい
私は平成29年5月現在、訪問看護ステーションで3年、訪問リハビリで3年の経験をしている理学療法士(PT)です。
今、訪問リハビリに携わっていることに対して誇りをもっており、やりがいも感じております。
訪問リハビリの仕事がとても楽しいです。
別の記事にも書きましたが、
私がこのブログを始めたきっかけは訪問リハビリを多くの人に知ってもらう為です。

少しずつ訪問リハビリに携わる理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は増えてきていますが、地域の需要と比較したらまだまだ足りないと思います。
また、訪問リハビリが本当に必要な利用者にサービスが入ることのできていないという現状もあります。
まず初めにこの記事に辿り着いて頂き、ありがとうございます。
このブログは訪問リハビリの現場の声・知識を中心にアップしています。
この記事を読んで頂いた後、他の記事にも目を通していただけると幸いです。
訪問リハビリのマネジメント
私が理学療法士として、訪問リハビリの分野で一番やりがいを感じるところは、全てを自らマネジメントできるということです。
訪問リハビリは新規依頼時の初回アセスメントから卒業までの一連の流れを自分の手でできるのです。
現状の制度では訪問リハビリの期限というものはありません。
急性期や回復期のステージでは時間が経てば、まだ関わりたかっとしても自然と転院や退院をしていくと思います。
しかし、訪問リハビリの場合は違います。
自分で利用者様を主体とした目標を設定してそれに対してリハビリを実施し、介入効果が低くなったり、利用者様が達成感を得たら終了で卒業です。
この目標設定と終了の見極めが非常に難しいのです。
普段の業務でも非常に悩みます。私自身が卒業と判断しても利用者や家族が訪問リハビリの継続を望んでいたり、ケアマネージャーが継続を望んでいたり…。
みんなが理解してくれなかったり…。
しかし、この難しさこそが訪問リハビリの楽しさだと思っています。


訪問リハビリの多職種連携
また、訪問リハビリは全て自らが連携を図ります。
福祉用具や住宅改修が必要な人がいたら自らケアマネージャーや福祉用具業者に連絡をします。
また、体調の異変に気づいたら自ら訪問看護師に連絡をします。
デイサービスの過ごし方が気になる場合はデイサービスに遊びに行き、リハビリの中止基準に困ったら、自ら主治医に問い合わせます。
多職種連携が大切であると言われている中、訪問リハビリは事業所内外問わずに全て自分の判断で行動しなければいけません。
そのフットワークの軽さ・自分の手でセーフティーネットを構築することに対しても非常にやりがいを感じます。
また、訪問リハビリを希望する利用者は、『デイサービスに行きたくない』という方が非常に多いです。
年齢が若かったり、認知症だったり、人との関わりが苦手だったり、外に出ることが苦手だったり…。
理由は様々です。
悪い言い方をしてしまいますが、そのような人たちは心に悩みがあると思います。
私は訪問リハビリがある意味、リハビリの最終手段だとも思っています。
心に病みを抱えた方たちを救うのが訪問療法士の使命です。
訪問回数を重ね、心を許してくれた時…『やっていて良かった』とやりがいを感じます。
また、『デイサービスに絶対行きたくない』という頑固の閉じこもりの人が笑顔でデイサービスに通うようになった時は私自身も笑顔になります。

訪問リハビリは責任感が必要
訪問リハビリの1番の特徴は利用者の自宅でリハビリをすることだと思います。
これは病院という自分のフィールドで実施する場合と大きく異なる点があります。
まず、1人という環境です。
何があっても全て1人で対応しなければいけません。
また、物が限られます。
自分の置かれた状況で何ができるのか?を考えリハビリをするということに対しても非常にやりがいを感じます。
訪問リハビリはアイディア・工夫が大切なスキルだと思います。
また、実際の生活環境での問題点に対しダイレクトにアプローチをすることができ、結果も明らかに出ます。
別の記事にも書きましたが、提供時間が少ないということも訪問リハビリの特徴です。

少ない場合は週1回40分です。
この僅かな限られた時間で何ができるのか?
はじめは『40分間で何ができるの?』と思っていました。
しかし、段々と関わり方を工夫することで僅かな介入期間でも結果が残せることが気づきました。
逆に、結果が残せないということも痛感しました。
この状況に対しても非常にやりがいを感じることができます。
様々な訪問リハビリの特色
訪問リハビリは施設や病院を飛び出してリハビリを行うことができます。
ある意味実施範囲が無限大なのです。
事業所のルールもあると思いますが、例えば買い物に行ったり、バスに乗ったり、エスカレーターに乗ったりもできます。
生活に沿った内容を提供できるということは利用者の為には非常に良いことであり、その達成した時の利用者の笑顔を見られるという事もやりがいの一つだと思います。
最近は自宅で看取る方も多くいらっしゃいます。
これからはその数も増加をするといわれております。
終末期にも訪問リハビリの活躍の場があります。
私自身、理学療法士ですので、リハビリ専門職を良く評価してしまう傾向がありますが、終末期の最後の砦はリハビリ専門職だと思っています。
最期は緩和ケアになってしまうかもしれませんが、人生の最期に関わらせて頂けることに対し、非常に有り難く感じております。
訪問リハビリの私のやりがい【まとめ】
いろいろあり過ぎて、長くなりました。
他にも『やりがい』はまだまだあります。
確かに訪問リハビリは大変であり、苦しいこともあり、悩みを抱えることもたくさんあります。
しかし、それを上回る『やりがい』がきっとあると思います。
特に訪問リハビリに関わり、まだ慣れない人は『やりがい』より苦しさや悩みが上回っている人も多いかもしれません。
そんな時はいつでも問い合わせて頂ければ全力で答えます。
そんな人もきっといつか『訪問リハビリをやっていて良かった』と感じる時が来ると思います。
訪問リハビリは地域の大切な資源です。
訪問リハビリの面白さを共感しましょう。
そして、訪問リハビリを広めましょう。
そして、訪問リハビリで地域を支えましょう。
